ぽっぺん日記@karashi.org
2003-12-31(Wed) この日を編集
_ 朝
8時半起床。
_ 午前
朝食後、依頼された仕事の処理のため、PC-MT2-H1の環境構築。大晦日になにやってんだろ。 > 俺
昨日、本の整理をしていたら出てきた
19分25秒 (集英社文庫)(引間 徹)を読みながら、*1PostgreSQLやApache、phpをportsよりインストール。
*1 「19分25秒」は俺のお気に入りで、もう10回以上読んでる。
_ 午後
明日、近所の新年会があるんだが、それに履いていくズボンがないことに気付き、昼食後、買物に出掛ける。仕事は終わってないけど、ま、今夜中に片付ければいいや。
ユニクロで処分品のジーンズ1本を買い、食料品を購入して帰宅。
_ もうすぐ今年も終わり
なのに、jail環境のテストをしている俺。
_ 今日飛んできたgoogle検索
オレ、トップじゃん(藁
2004-12-31(Fri) この日を編集
_ 昼
今日もCOCO'Sで鍋。
_ 午後
買物を済ませて、外に出てみたら、雪がえらく詰もっていますよ。
いつもは車で20分くらいの道程なのだが、「雪が詰もっているせいで、時速20Kmくらいで運転」 + 「事故かなにかで大渋滞している道を避けて遠回り」のコンボで、帰るまで1時間半くらいかかった。
路面がかき氷状になっていて、赤信号でブレーキを踏んだところ、ずりずりスリップしちまって、かなーりビビりますた。
_ Inspiron 8100不調
最初に電源を入れた際、Windowsのロゴ画面から進まなくなる症状が出てきた。電源を入れ直すと、通常通り立ち上がるんだが、どうもHDDがイカレかけているっぽくて不安。
いつHDDが逝っても大丈夫なように、とりあえずバックアップだけは取った。
_ 今年の総括
いつもの如く、仕事に追われまくる日々でしたな。
来年は、もうちっと自分のスキル向上に努めたいところ。それから生活面でも、もうちっとしっかりしたい。なんかフラフラしているような感じが、自分でしているので。
2005-12-31(Sat) この日を編集
_ できごととか雑感とか
- 急遽、親戚の家にPCのセットアップに行くことになったり。なんか大晦日って必ずこういうイベントがあるな。
- 買い物のついでに、『本の雑誌』の2005年度ベスト10でも立ち読みしようかとTSUTAYAに寄ったのだが、『本の雑誌』自体、置いてないでやんの。しかたないので『ダヴィンチ』を立ち読みしてきた。
- 知人の家に、昨日セットアップしたHP nx6120を届けてから、その足で、親戚の家へ。現地にて無線LANのセットアップをして帰宅。なんか仕事で外回りしているみたいだ。
- 明日は近所の新年会で丸一日へべれけになる予定(ぉ
- それでは良いお年を。
_
〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)(町山 智浩)
今日までのAmazonギフト券250円分があったので発注。
ホントは『本の雑誌』を立ち読みできたら、SFベスト10のうち、未読のものを発注しようと思っていたのだけど、こっちも読みたかったので、まぁ、いいや。
しかし、250円を無駄にしないために、1,430円使うというのは、完全にAmazonの策に嵌っている気がするが、どうよ。
_ 今年の総括
- ports maintainerになった。
- Ruby on Railsを使い初めた。
- 犬の心臓が悪いことが発覚した。今のところ、元気に過ごしているのでちょっと安心。
いつもの年の如く、仕事に追いまくられる年だった訳が、公私ともにあまり特記する事柄もないことは、良いこともそれほどなかった代わりに、悪いこともなかったということなので、まぁ、幸いではないかと思う。
2006-12-31(Sun) この日を編集
_ 大晦日だけど、今日も掃除
探せば探すほど、いらんもんが見付かるもんだなー。
いらないものはゴミ袋に放り込んで、出てきた本はブックオフに持っていくダンボールに放り込む。
「あとで、もしかしたら(使える|読む)かも」と思ったくらいものは、ほぼ100%、使いもしないし読みもしないから処分する方向で。
_ 2006年を振り返って
やはりはちが亡くなったことが、今年一番大きいできごとだった。今でも妻との間に、はちの話題が上がらない日はないのだが、それでも亡くなったのは随分昔のような気がしていて(ホントは3ヶ月前も経っていないのだが)、なんとも不思議な気分だったりする。
日記を読み返すと、元旦に書いた今年の抱負
1. 頭に血が昇ると、細かいことがあまり考えられなくなる性格なので、そこら辺をどうにかしたい。 2. Ruby on Rails & Rubyを仕事で使っていく。勉強会にも出席したいところ。 3. Cの勉強をし直す。 4. 日記を毎日更新。
のうち、完全に実行できたと言えるものは一つもなくて、1と4が「まぁ、出来たかもしれない」、2が「まぁ、Rubyは使うようになったかな」、3が「全然×」という感じで惨憺たる結果になった。来年の抱負はもうちょっと実行できそうなものにしよう。
仕事面ではGTDをやりはじめたのが、一番大きなことかも知れない。「ヤバイ、あれをやるの忘れてた」ということが劇的に減ったし、それなりに計画性を持って仕事を行えるようになった気がしないでもない(まぁ、「以前に比べれば」ということで、それまで無計画だったとも言える訳だけども)。また、その派生効果として、他のLifeHackも実践するようになって、
- 普段から片付ける。
- メールの受信トレイはいつも空。
というのが出来るようになったのも、自分にとっては良かったことだと思う。
プライベートな面では、読書量*1がまた増えつつあるのは良いことだと思う。今月は11〜12冊読んだので、来年もこのペースで読み続けたいと思う。まぁ、それでも年120冊ちょいで、積ん読を全部消化するには足りない訳だが。
その他、思い付くままに列挙すると、
- Plaggerを使いはじめた。
- Plaggerの関係でPerlを齧りはじめた。
- Haskellも齧りはじめたけど、pending中。来年は頑張る。
- mixiやフレパで遊んでみようかなと思いつつ、なんだか面倒臭くて、結局、Plaggerで巡回するだけになってしまっている。基本的に人付き合いが苦手というところがネックなんだろうな、きっと。
- PCを新調した(Inspiron 8100 ⇒ Inspiron 6400)。
- 一時期デジカメに凝ったけど、はちがいなくなって、全然写さなくなってしまった。
復活の地 1 (ハヤカワ文庫 JA)(小川 一水)の感想を書くの忘れていた(弟にあげてしまったので、もう書けんけど)。
と、こんな感じ。
*1 純粋に小説や自分の興味があった本。仕事で読んだものは除く。
_ できごと
8時すぎに起床。ちと寝坊。
ほぼ一日、掃除で終える。まぁ、有意義と言えば、有意義かもしれない。
掃除の合間に、一昨日トラブったSC430にログインして、負荷をかける意味でportsをmakeしまくってみたり。
明日は例年通り、近所の新年会でへべれけになる予定なので早めに就寝予定。
では、よいお年を。
2007-12-31(Mon) 大晦日 この日を編集
_ 2007年のふりかえり
正月に書いた抱負のふりかえり。
- 公私ともに荷物は減らし、シンプルな生活を目指す。
- かなり減らした。もうちょっと減らしたい。
- 年末に大掃除をするのではなく、普段から掃除をしておく(連休中に少し大掛りな掃除をする方向で)。
- ダメだった。
- 面白そうな技術は、考えるよりまず試してみる(熟考より拙速を旨とする)。
- まあまあかな。
- 齧るだけじゃなくて、「使えます」と言えるくらいのレベルでプログラム言語を習得する(まずはPerlか、Rubyかな)。
- Rubyは結構使えるようになった。Perlはダメ。
- セミナー等に出席して、全体的な技術力向上をに目指す。
- セミナーには参加できた。技術力向上は、うーん、どうかなぁー。
以下、上記も含めて、2007年をKPTでふり返ってみる(実は『アジャイルレトロスペクティブズ』をまだ読んでない)。
Keep
- ほぼ一年、健康にすごせた(風邪を2回くらいひいたけど)。来年も健康第一でがんばりたい。
- 本をたくさん読めた。来年もこのペースで読書をしたい。
- これまで手に取ることのなかった、色々な分野の本を読む機会を頂いた本が好き!プロジェクトとと献本してくださった出版社様には感謝(売り上げに貢献できたかについては、神のみぞ知るだけど)。
- Ruby on Railsで仕事ができるようになった。来年もRuby + Railsで仕事をやっていきたい。
- 非コミュな俺にしては珍しく、セミナーや勉強会に参加できた。埼玉の辺鄙なとこに住んでることもあって、出不精になりがちなのだが、来年も参加するようにしたい(貢献も)。
- 「面白そうな技術は、考えるよりまず試してみる(熟考より拙速を旨とする)」は続ける。
Problem
- 一般書籍を読むのに忙しくて、技術書が読めなかった。
- 技術を伸ばすことに、あまり時間がさけなかった。
- Perlを勉強しようと思って技術書も買い込んだが、いまだに読んでいない。orz
- やっぱり、非コミュ指数が高かった。
Try
- もう少し荷物を減らすよう努力する。
- 技術書を読む時間を作る。
- Perlを勉強する。
- 英語を勉強する。
- タイピングを速くする(現在、自己流なのでえらく遅い)。
- アウトプットが増やせるようにがんばる。
- もうちょっと顔を広くする。
- 仕事も、もうちょっと真面目にやる。
_ 2007年に読んだ本をふりかえり
今年は良い読書ができた年だった。
数もそれなりにこなせたのだが、なんと言っても面白い本ばかり読めたのが嬉しい。 特に、爆笑できるノンフィクション、いわゆる「エンターテイメント・ノンフィクション(エンタメ・ノンフ)」が豊作だった。
来年も良い読書ができますように。
以下、面白かった本を
- ノンフィクション
- フィクション
- 軍事
に分けてリストアップしてみる。
ノンフィクション
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯(ウェンディ・ムーア)[感想]
今年読んだ本の中でも一番面白かった本。
現代外科医学の開祖と言われる外科医ジョン・ハンターの生涯を綴った伝記。
このジョン・ハンターという人物は、迷信がまかり通っていた18世紀の英国医学界に風穴を開け、新たな時代を切り拓いた偉人であるが、 同時に死体泥棒にして解剖マニアという畸人でもある。メチャクチャに楽しい一冊なので、ぜひ一読を。
世界屠畜紀行(内澤 旬子)[感想]
屠畜という、半ばタブーとされている分野を明るく描き出しているルポルタージュ。 著者の屠畜への愛を感じることができる一冊だ。
肉を食べている人はもちろん、肉を食べない人も読む価値あり。 屠畜に関する意識が変わることは間違いない。
白の真実―警察腐敗と覚醒剤汚染の源流へ(曽我部 司)[感想]
『北海道警察の冷たい夏』で、稲葉事件の真相を追った著者が、さらに深く警察と犯罪組織の癒着の構図に迫り、日本に大量に流入する覚醒剤の原因が警察を始めとする法執行機関の不作為にあることを告発しているのが本書。
「一人社会部」と自称し、自分の命を賭してでも真実を追い求める著者の姿勢に真のジャーナリスト魂を見た。
北海道警察の冷たい夏 (講談社文庫)(曽我部 司)を未読な方は、まず、そちらから読まれることをオススメする。
完璧な赤―「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語(エイミー・B グリーンフィールド)[感想]
一言で表すと「赤色染料から見た世界史」。
16世紀のヨーロッパにおいて最も尊ばれた色が赤だった。「完璧な赤」とも称されたコチニール。その赤色染料を巡っての大冒険やスパイ合戦、様々の悲喜交々を鮮やかに描き出したのが本書。 歴史ノンフィクション好きにはイチオシな一冊。壮大な赤色染料の歴史に誘われるはずだ。
THE BIG YEAR 小鳥たちと男たちの狂想曲(マーク オブマシック)[感想]
北米大陸を駆け巡って鳥を数えることに命を賭けた男たちを描いたノンフィクション。
男たちのイカレ具合に大爆笑。
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)(デーヴ グロスマン)[感想]
今年読んだ本の中で、最も衝撃を受けた一冊。
これまでタブーとされてきた「戦闘における殺人」を心理学的アプローチから読み解き、人間の本質を鋭くえぐっている。 軍事に関心にある人だけでなく、すべての人にオススメしたい。
和解のために 教科書、慰安婦、靖国、独島(朴 裕河)[感想]
韓国の日本研究者が、日韓の間に横たわる歴史問題について和解の道を探っているのが本書。
将来に渡る日韓関係を築くための礎となり得る一冊だ。政治的主張の左右に関係なく、一読をお薦めしたい。
グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換 [DIPシリーズ](ニコラス サリバン)[感想]
発展途上国における携帯電話の爆発的普及の要因となった、バングラデシュの携帯電話ビジネス「グラミンフォン」に関するノンフィクション。
プロジェクトに関わった人々の情熱、そしてバングラデシュをはじめとする発展途上国の可能性のある未来を読む者に感じさせる一冊となっている。 すべての人にオススメしたい一冊だが、特にSEやプログラマなどITに多少なりとも関わりのある人が読めば、仕事についての情熱を新たにすることができるのではないかと思う。
自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」(佐藤 幹夫)[感想]
2001年4月に浅草で起きた女子短大生刺殺事件(いわゆる「浅草レッサーパンダ事件」)の取材を通して、自閉症による固有の世界を持つ人々を裁くにあたって、健常者の視点のみで裁くことが正しいのかを問いかけているのが本書。
2009年に開始される裁判員制度を考える上の一助ともなりうる本だ。
ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき(井上 健)[感想]
シンギュラリティ(特異点)を真面目に考察しているのが本書。
2045年くらいには人間を超える非生命的知性が生まれる、という強烈なヴィジョンなど、色々な意味で凄い本だった。
SF者はぜひ。
実録・アメリカ超能力部隊(ジョン・ロンスン)[感想]
今年読んだ本の中で、No.1の奇書。
ヴェトナム戦争に疲弊した軍人が考え出した妄想と称すべき「超能力者部隊」計画が、奇怪に変貌しながらも現在まで生き続け、対テロ戦争の影で行なわれている悪夢のような所業に利用されているという真実を明らかにしている。 読み進めるうち、笑い顔は強張り、遂には背筋に寒けを覚えるようになる。
アフリカにょろり旅(青山 潤)
感想を書くのを忘れていた(今度書く)。
幻のウナギを求めてアフリカに渡った、東大海洋研メンバーたちの抱腹絶倒の冒険記が本書。
最初は余裕をかましていた著者たちだが、旅も長くなるにつれ疲れ切っていく姿がリアルに描き出されていて、面白いだけではない本になっている。
フィクション
『君のためなら千回でも』[感想]
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1)
早川書房
¥ 693
君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-2)
早川書房
¥ 693
激動のアフガニスタンの歴史を背景に展開れる贖罪と許しの物語。
「感動した」「泣けた」と書くのは好きではないが、やっぱり感動してしまった一冊(正確には上下巻で二冊)。 セカチューのようなタイトルに負けることなく、手に取って貰いたい。決して後悔はしないはずだ。
最後のウィネベーゴ (奇想コレクション)(コニー・ウィリス)[感想]
コニー・ウィリスの短篇集。
表題作『最後のウィネベーゴ』が出色のデキ。犬好きならば、ぜひ読んで貰いたい一篇だ。 でも、感涙必至なので、人前では読まないこと!
移動都市 (創元SF文庫)(フィリップ・リーヴ)[感想] &
掠奪都市の黄金 (創元SF文庫 リ 1-2)(フィリップ・リーヴ)[感想]
エンジンとキャタピラを持つ都市が走り回り共食いをするという、ぶっ飛んだ世界で繰り広げられる冒険SF 『移動都市』は、SF者には言わずと知れた今年の星雲賞受賞作。
続篇である『掠奪都市の黄金』も『移動都市』に負けず劣らずの傑作なので、未読な方は合わせて読むことをオススメする次第。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)(伊藤 計劃)[感想]
今年の話題作。個人的には、今年読んだ小説の中では、一番の衝撃作だった。
ポスト9・11の対テロ戦争、管理社会、民間軍事会社、グローバリゼーションといった「今」を消化して、ここまで説得力のあるディストピアとして再構築した小説はなかったのではないかと思う。
『BIOMEGA』
BIOMEGA 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
BIOMEGA 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
BIOMEGA 3 (3) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
ヤンマガ連載の後、2年の中断を経て、今年遂に再開した話題作。
SF者はマスト読め。 弍瓶ワールドに耽溺せよ。
軍事
日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講談社選書メチエ 386)(小谷 賢)[感想]
今まで断片的にしか知られてこなかった日本軍のインテリジェンス活動について総合的に考察しているのが本書。
まさにエポッキメイキングな一冊で、たぶん、これからの日本軍のインテリジェンス活動研究の上で、一つのマイルストーンとして語られることになるのではないかと思う。
外注される戦争―民間軍事会社の正体(菅原 出)[感想]
民間軍事会社の実態に迫ったノンフィクション。
冷戦の終結とグローバリゼーションの拡大、そして対テロ戦争によって大きくなった、戦争の民営化という大きなうねりを知るたることが出来る一冊だ。
奇跡の船「宗谷」(桜林 美佐)[感想]
日本初の南極観測船「宗谷」は、実は旧帝国海軍の測量艦として使用されていた。 そんな「宗谷」の知られざる歴史を綴っているのが本書。
40年という長きに渡って現役だった「宗谷」の運の強さを知ることができる。 機会があれば、現在「船の科学館」にて余生を送っている「宗谷」を見に行きたいと思わせる一冊だった。
スナイパー本
今年はなぜかスナイパーに関する本を読んだ年だった(『極大射程』が映画化されたこととは関係ない)。
読んだ本は下記の通り。
どれも面白かったが、一冊だけあげるとすると、『戦場の狙撃手』が入門者でも読める平易な内容になっていて良いのではないかと思う。
2008-12-31(Wed) この日を編集
_ 2008年ふりかえり
日記を読み直して、2008年をふりかえってみた。
なんといっても一番デカいイベントは、ハナが来たこと(我が家に子犬が来た! - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-08-29))。
ホントにあっという間に大きくなって、貰ってきた時は、4キロくらいしかなかった体重は、もう10キロを超えるくらい。 いたずらばかりしているけれど、可愛くてホントに来て貰ってよかったなぁーと心から思っている。
今年は散財の年だった。 MacBookに、デジイチに、とどめにiPhoneまで買ってしまった。 Appleとはほとんど縁のない生活を送っていたのに、一気にマカーの仲間入り。:-)
- MacBook買ったよ! - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-07-31)
- E-520(ダブルズームキット)を買った - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-09-21)
- iPhone 3G買ったよ - ぽっぺん日記@karashi.org(2008-11-28)
来年はちょっと節約したい。 でも、Macが好きになったので、もう1台欲しかったりもするんだけど。
10月と11月に事故に遭遇するという、なんだかスゴイ年でもあった。
大きなケガをしなかったのは不幸中の幸い。
健康第一ということで、来年も大病せず健康に過ごしたいところ。
_ 2008年のKPT
2007年のKPT読みかえしつつ、2008年のKPT。
Keep
- 健康第一
- 今年は車をぶつけられて病院に行くというアクシデント以外には、医者の厄介にもなっていないので、来年もこの調子でいきたい
- 本を読むペースはこんな感じでつづける
- タイピングは1週間ほど練習してそれなりに早くなった
Problem
- 荷物はあまり減らせなかった
- 蔵書は減るどころか、増えている感じ
- 技術書をほとんど読まなかった
- 世の中に、面白い本が多すぎるのが悪い気がしないでもない
- 顔を広げることができなかった
- 人見知りがはげしいのは生まれつきな感じがするので、どうしようもない気がしないでもない
- 英語の勉強をまったくしなかった
- 英語を普段から使う環境にいないのが原因かなー
- ほとんどOSS関連へのアウトプットをしなかった
- うむむ。これは来年がんばりたい
Try
- もうちょっと文章をうまく書けるようにする
- 日記を読み直す度に嫌になるので
- 荷物を減らす
- 主に蔵書を減らす方向で
- 技術書も読む
- 大量の積読も消化したいところ
- プログラミング言語をいくつか齧って、引き出しの数を増やす
WEB+DB PRESS Vol.48(WEB+DB PRESS編集部 編)の「モダンプログラミング入門」を参考にする
- OSS関連へのアウトプットを増やす
- 来年はますます不景気になりそうなので、職を失わないよう仕事をがんばる(ぉ
- カメラをもうちょっと勉強する
_ 2008年に読んだ30冊のスゴイ本
今年も良い読書ができた年だった。 去年はエンタメ・ノンフが豊作だったが、今年は傑作小説が豊作。
来年も良い読書ができますように。
今年読んだスゴイ本を
- ノンフィクション
- フィクション
- 軍事
に分けて10冊ずつリストアップしてみる(上下巻を入れると、優に30冊を超えたしまっているけど、そこらへんはご愛嬌)。
ノンフィクション
プリオン発見の歴史を紐解くスゴイ本──眠れない一族-食人の痕跡と殺人タンパクの謎
原因不明の奇病に悩まされるイタリアの一族を軸に、狂牛病の原因であるプリオンまで話が展開される医療系のノンフィクションが本書。 ミステリー的な面白さもあり一気読みできる一冊だ。
本書では、プリオンを発見した功績によりノーベル賞を贈られたガイジュシェックとプルジナーという2人の科学者が取り上げている。ただし、この2人、お互いに相手のことを嫌悪している点は横に措くとしても、はっきりいってまともな人間ではない。
公衆衛生の幕開けを描いたスゴイ本──感染地図-歴史を変えた未知の病原体
本書は19世紀半ばのロンドン・ソーホーで発生したコレラ禍をきっかけとして生まれた公衆衛生の幕開けを描いている。
新型インフルエンザ・ウィルスが誕生する危険性が高まっている昨今だが、
人類とウィルスの戦いはこれからもつづくだろう。我々が持つ最大の武器は迷信に惑わされない理性だ。
ということは肝に銘じたい。
現代の鯨捕りたちの姿を描き出す傑作ノンフィクション──煙る鯨影
シー・シェパードが日本の調査捕鯨に対して妨害活動を行なっているというニュースは記憶に新しいが、実は日本沿岸での商業捕鯨も行なわれているということは本書で初めて知った。 しかし、それも行なっているのは小型捕鯨船5艘だけだ。
本書からは、巧みに逃げる鯨を自らの経験と運を頼りに追う乗組員たちの男くさくも魅力的な姿が立ち上がってくる。
また、本書は、終始著者に対して心を開くことがなかった捕鯨船の船長の姿を通して、言ってみれば「外部の人間」にしか過ぎない取材者が取材対象者との間に「理解」や「共感」という共通の感情を持つことがいかに難しいことであるかを伝える。
カラヴァッジョという病に感染した人々──消えたカラヴァッジョ
200年もの間行方が分からなくなっていた、イタリア・バロック期の天才画家カラヴァッジョの傑作『キリストの捕縛』。 この絵画の真作が1990年に発見された経緯を描いたノンフィクションが本書。 歴史ミステリー仕立てとなっていて、美術オンチにも楽しく読める一冊だ。
『キリストの捕縛』の失われた200年の歴史を明らかにすることとなったのが、ローマ大学で美術史を専攻する24歳のイタリア娘2人組の功績によるものだとは、まるで映画かマンガのストーリーのようだが、ホントの話。 本書の前半では、彼女たちの活躍が生き生きとした筆致で描かれている。
人間が不合理な生き物であることをユーモア溢れる語り口で浮き彫りにする一冊──予想どおりに不合理-行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
我々の行動がいかに不合理であるかとともに、それが予想できるということを数々の実験から明らかにしてしまった書。
著者は実験のため、チョコレートやコーヒー、ビールを学生たちに無料で振る舞い、大学バスケットボールのチケットのダフ屋をやり、不正ができる環境をワザと作り学生にテストを受けさせる(もちろん、経済的利益はなく、被験者の同意も得た上で)。中には、若く健康な男子学生に「女性の靴に性欲をかきたてられますか?」「60歳の女性とセックスをする自分を想像できますか?」などという質問を普通の状態と自慰中にし、その回答に差異があるかを調べるなんていうキワモノもある。
本村洋さんの闘いの真実──なぜ君は絶望と闘えたのか
光市母子殺人事件の被害者、本村洋さんの等身大の姿を描き出す一冊。
9年間に渡り、本村さんを見つめつづけた著者が浮き彫りにするのは、そんな本村さんの真の姿と、彼が絶望の淵から這い上がるのに手を貸した人々である。それは彼の両親や亡くなった妻・弥生さんの母はもちろんのこと、会社の上司、酒鬼薔薇事件の遺族である土師氏をはじめとする犯罪被害者の人々、はては事件発生当時、彼を厳しく取調べた刑事にまで及ぶ。
汚染されていると分かっていても海外から運ばれてくる食料を食べるか、手間がかかっても食料を自分たちで作るか──食料植民地ニッポン
去年に引き続き、食品偽装に揺れた1年だったが、本書はそれよりも深刻な食料植民地というでもいうべき日本の実態を浮き彫りにする。
アジフライの尻尾に衣がついている、海老フライの尻尾が欠けている、魚フライから小骨一本出てきた──こんなことがあれば、たちまちクレームである。食料輸出元が値段を買い叩くくせにクレームが多い日本に愛想を尽かし、文句も言わず高く買ってくれる他国へと輸出先をシフトする「買い負け」が起きるだろうと著者は警告する。 本書で述べられる著者の主張を乱暴にまとめてしまえば、我々がとるべき道は次のふたつとなる。 汚染されていると分かっていても海外から運ばれてくる食料を食べるか、手間がかかっても食料を自分たちで作るか、である。
大量殺人者と秋葉原事件の犯人像との共通点に戦慄する──犯罪捜査の心理学-プロファイリングで犯人に迫る
犯罪捜査におけるプロファイリングから犯罪者の心理までを浮き彫りにしている書。
これらがつい先日、6月8日に起きた秋葉原無差別殺傷事件の犯人像とぴたりと重なることは一目瞭然だろう。無差別大量殺人者に共通する要素がこれほど明確なものだということに戦慄を覚えた。
漫画と漫画家への深い愛が感じられる評論集──漫画ノート
「BSマンガ夜話」で辛口なコメントをすることで有名な著者による、漫画とそれを描く漫画家への愛がこめられた評論集。
どの評論も作品とともにその作者という人間まで描き出す鋭い切れ味であるし、文章の質も高い。正直なところ、内容、文章ともにこれほど高いレベルでバランスのとれた漫画評を読んだのは初めてではないかと思う。
「イラク」という名のパンドラの箱から飛び出した混沌を描き出す──イラク崩壊-米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか
これまで読んできたイラク関係の本の中でも最も衝撃を受けた一冊だ。自分がいかにイラク情勢を理解していなかったを痛感させらる。
アメリカが「イラク」というパンドラの箱を開けたということは事実だ。本書を読めば、そのパンドラの箱から飛び出した「混沌」がどのようなものなのかを知ることができるはずだ。
フィクション
フロストを読まない人は人生の10%くらい損をしている──フロスト気質
本書がきっかけで、これまで未読だった「フロスト」シリーズに、夏休みの1週間どっぷり漬かることになってしまった。 稀代の仕事中毒刑事フロストの大活躍をご覧あれ。
「フロストを読んでいない人は、人生の10%くらい損をしている」と言っても決して大袈裟ではないのではないかと思う。マジで。
デニス・ルヘイン『運命の日』を全力でオススメする
本書は1919年に起きた警官のストライキを題材とした歴史小説であるが、それだけでなく、警官である親子の確執と愛を描いた警察小説であり、人種や社会的地位を越えた男たちの友情小説であり、すぐそこにある本当の幸せを見付けるためにわざわざ遠回りをしてしまう男の悲しさを浮き彫りにした小説である。
トム・ロブ・スミス『チャイルド44』を全力でオススメする
1953年のソ連を舞台に、全体主義体制下で起きる猟奇連続殺人と、それを追う捜査官の姿を描いた一作。
実際にあったチカチーロ事件をモチーフに、時代を30年以上ずらしたソ連を舞台にして作者が徹底的に描いていくのは、ソ連という全体主義国家が内包していた「歪み」である。
本年エンターテイメント小説における最大の収穫のひとつ──『新世界より』
ロハスな文明と奇妙な生物たちが生きる1000年後の日本を活写したSF大作。
ユートピアと思われていた世界がディストピアに一気に転換する展開が見事だ。 キチンとディストピアである理由もストーリーに折り込まれている点も素晴しい。
本書を読んだ読者は千年後の「新世界」の空気を感じ取ることができるに違いない。もちろん、それは限りなく悪夢に近い世界ではあるが。
ベテランの手練の技を堪能していただきたい。
琉球王国の衰亡を描いた池上永一の『テンペスト』を全力でオススメする
寧温という一人の男として生きることを選んだ美少女、真鶴を主人公に、琉球王国の滅亡を描いた大作。
清と薩摩藩の二重支配を受けながら、軍隊を持たず、美と教養のみを武器として、絶妙なバランス感覚で中立を保っていた琉球。しかし、アヘン戦争を契機とする清の衰退、列強のアジア進出、明治維新はそのバランスを崩し、その独立は徐々に危ういものとなってなっていく。寧温は独立を守るため奮闘するが、健闘虚しく、明治政府の琉球処分により王国は滅びることとなる──。作者は外交の第一線で活躍する寧温を通して、琉球を揺がした激動の時代を鮮やかに描いている。
『時間封鎖』は『宇宙消失』を超えた地球封鎖SFだ!
イーガンの『宇宙消失』に似た地球封鎖というネタながら、1億倍の時間加速と火星テラフォーミングという大技が繰り出される傑作SFだ。
SFとこの人間ドラマを両立させているところに、作者ウィルソンのスゴさがある。あまりに人間ドラマを重視すれば、SFとしての面白さが削がれるし、SFばかりを書き込めば、完全にマニア向けの作品となってしまう。その中間を行く絶妙な匙加減により、本書は単なるSFを超えた作品へと昇華されているのだ。
シモンズの多芸ぶりが堪能できる傑作──ザ・テラー-極北の恐怖
大西洋と太平洋を結ぶ北西航路発見のため、イギリスより〈エレバス〉と〈テラー〉の2隻の軍艦で北極に向かった末に消息を断ったサー・ジョン・フランクリン率いる探検隊をテーマにしたダン・シモンズのホラー小説。
全滅という運命に見舞われたフランクリン探検隊はそれだけでも悲劇ではあるのだが、しかし、それだけでは終わらないのがストーリーテラー、シモンズだ。大胆な想像力と怪物という超自然的要素を加えて、読み応えのある作品に仕上げている。
英国紳士、エデンへ行く
時は1857年のヴィクトリア朝英国。英国植民地タスマニアに、アダムとイブが追放されたエデンの園があると信じた英国人3人組の遠征隊と、密輸で儲けるつもりがひょんなことから彼らをタスマニアまで運ぶことになった英国王室領マン島人船長の物語に、アボリジニの母親と白人の父親の間に生まれた少年の成長が絡んでくるというのが本書の骨子。
数多くの語り手たち(総勢なんと20名!)を登場させ、多角的な視点から物語が紡がれていく。登場人物は多いが、それぞれがきっちり書き分けられているので、リーダビリティを損ねていない。著者の筆力の高さの現れといっていいだろう。人種差別の愚かさを浮き彫りにするブラック・ユーモアで締められるラストも良い。
植民地化における影という重い話題を扱いながらも、最後までユーモア小説の枠組みは崩さず、エンターテイメントに徹した著者の姿勢には拍手。
影の棲む城
ロイス・マクマスター・ビジョルドの異世界ファンタジー〈五神教〉シリーズ第2弾。
ビジョルドの卓越したストーリーテリングにぐいぐい引っ張られて、睡眠時間が奪われること必至なので注意すること。
未読の方はシリーズ第1弾のチャリオンの影も一緒にどうぞ。
きみのためのバラ
2007年の作品だが、素晴しい短篇集だったのであげておきたい。
なんといっても表題作「きみのためのバラ」が出色の出来。
満員電車の中を渡るという日常の一コマから、ポスト911ともっと牧歌的だった時代を対比させる手腕が見事だ。多くを語らずとも、今の世界が失なったものを浮かび上がらせる。
軍事
大祖国戦争を戦った女性兵士たちの証言──戦争は女の顔をしていない
今年読んだ軍事本の断トツ1位。
第二次世界大戦(ソ連呼称:「大祖国戦争」)を戦った女性兵士たちの声を丹念に集めたインタビュー集が本書。
ひとつひとつのインタビューは決して長いものではない。例外的に10ページ前後のものもあるが、そのほとんどが1ページに収まるものだ。中には数行というものもある。しかし、その証言がひとつひとつが強烈に胸に迫ってくるのである。
備えあれば憂いなし──「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム
「なぜ兵士は敵を殺せないのか」をテーマにした 『戦争における「人殺し」の心理学』を著した著者が、「戦士たち*1が精神的なダメージを受けずに敵を殺すためにはなにが必要なのか」を浮き彫りにしているのが本書。
著者は 「テロリストや犯罪者といった悪から一般人を守るためには番人たちが法や正義に基づいて行使する暴力が必要」という実利的なスタンスで本書を記している。そこに「正義とはなにか」や「どんな状況で暴力は許されるのか」といった抽象的な問いが入る余地はない。それゆえに本書を受け入れ難く感じる人もいるとは思うのだが、どんな信条の人であっても読む価値がある書だと断言しておきたい。なぜなら思想・心情に関係なく降りかかる事件や事故、災害に対処するためにも本書は役に立つに違いないからだ。
戦争を経済から斬る!──戦争の経済学
戦争を「巨大公共投資」と見なし、経済学的なアプローチで読み解こうとしている意欲作が本書。
それなりに長い間、軍事オタクをやっているが(わりに、水たまりのように浅い知識だが)、のっけから著者が提示する「戦争にかかる費用は年々安くなってきている」という視点には、目からウロコ。
心理学から戦争を読み解いた『戦争における「人殺し」の心理学』や、経営学から日本軍を考察した『失敗の本質』と並び、今後、戦争の本質を考える上で欠かせない一冊になるのではないかと思う。
テロリズムを情緒ではなく論理に従って考える時代に突入した──テロの経済学
「貧困がテロを生む」という考え方に真っ向から異を唱えた書。
- テロリストは十分な教育を受けており、裕福な家庭の出である傾向が多い。
- 教育を受け、高収入な人々の方が、社会的に恵まれない人々よりも過激な意見を持つとともに、テロリズムを支持する傾向がある。
- テロリズムを独占的に起こす宗教はない。
といった事実を、感情を排した冷徹な分析から浮かび上がらせている。
第二次世界大戦時の暗号戦に新たな光を当てる傑作ノンフィクション──エニグマ・コード-史上最大の暗号戦
第二次世界大戦中、ドイツ軍の暗号作成に使われたエニグマとそれを解読した連合国について描いたノンフィクション。
近代コンピュータの祖アラン・チューリングをはじめとする数学者だけではなく、エニグマ解読に貢献した軍人たちにも光を当てている。 007シリーズの著者イアン・フレミングも登場します。、
これまでにも暗号の歴史を綴った名著『暗号解読』(サイモン・シン)など、エニグマの解読を扱った本は数多く出版されているが、著者は綿密な取材と新たに発見された資料を活用し、暗号戦に新たな光を当てている。エニグマ解読本の決定版といってもいいデキの一冊だ。
現実主義に立脚した国際貢献を提言する一冊──自衛隊の国際貢献は憲法九条で-国連平和維持軍を統括した男の結論
国際NGOの一員として活動した後、独立後の東チモールで暫定行政機構の民政官として県知事を勤め、シエラレオネ、アフガニスタンでDDR活動 (=Disarmament Demobilization Reunification:武装解除・動員解除・社会復帰)を行なった著者が、日本が行なうべき国際貢献を提言した書。
著者の主張に同意できない人もいるのではないかと思うが、一読の価値はあるはず。
アフガニスタンで日本が主導した武装解除活動がスムーズに進んだ最大の要因は日本への「美しい誤解」にあった、と著者は述べる。現地の人々は、日本がアメリカの同盟国としてインド洋で給油活動をしていることを知らず、戦争をやらない唯一の国だと思っていた。だからこそ、日本を信用したのだ。
マリアナ沖海戦-母艦搭乗員激闘の記録
1944年に起きたマリアナ沖海戦。 日米の機動部隊が激突した史上最大の空母戦を、綿密な調査により日本側の視点から詳細に描き出しているのが本書。 まさに労作の名にふさわしい一冊だ。
著者は、各航空隊の生い立ちから筆を起こし、それらの部隊がどのように訓練を積み、どう強大な米空母部隊に戦いを挑んだかを描き出すとともに、マリアナ海戦後の運命にまで筆を伸ばしていく。母艦航空隊を陸上基地に派遣して行なわれた「い号作戦」や「ろ号作戦」が招いた消耗や、訓練時の事故や機材の不良、空輸で多数の搭乗員と機材が失われたという事実、零戦を戦闘爆撃機化した経緯など、非常に興味深く読んだ。
中国戦線における陸軍航空隊の戦いの実態──中国大陸の隼戦闘隊-1943-45年 飛行第25戦隊と48戦隊 & 中国大陸の鍾馗と疾風-1943-45年 飛行第9戦隊と85戦隊
ホントは2冊だけど、あわせて1冊のような感じなので。
太平洋戦線と比べると、ぐっと知名度が落ちる中国戦線での陸軍航空隊の戦いを描き出しているのが本書。 こちらも労作の名にふさわしい。
本書を読んで意外だったのが、米中の空軍に手もなくやられてしまったと思い込んでいた陸軍航空隊の善戦ぶりだ。まぁ、「善戦」と称するかどうかは読者の判断によって異なってくるとは思うが、電波警戒機(レーダー)を利用した邀撃を積極的に行ない、強敵P-51を含む敵機を数多く撃墜し、終戦まで一定の練度を保ったという点を見れば、互角に近い戦いをしていたと評してもいいのではないかと思う。
第三帝国の興亡
ドイツに駐在し、ヒトラー政権の誕生や第二次世界大戦勃発、対仏戦などをその目で見たジャーナリストが、ヒトラー率いるドイツ第三帝国の興亡を描いたシリーズ。 まだ完結していないが、スゴイ本としてあげておきたい。
あ、これも1冊じゃないけれど、分冊みたいなものなのでご勘弁を。
感想は下記に。
- ドイツ第三帝国の誕生を描く──第三帝国の興亡 1
- 第三帝国の無血征服劇を描き出す──第三帝国の興亡 2
- 第二次世界大戦勃発す──第三帝国の興亡 3
- 敗北への坂道を転がりはじめたドイツを描き出す──第三帝国の興亡〈4〉ヨーロッパ征服
軍事ネタをネタとして楽しむ一冊──戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA
毎年2月26日に戦争をテーマにしたトークイベント「226イベント」を行なっている映画・アニメ監督、押井守と軍事評論家、岡部いさくの対談集。
自衛隊の装備を通して、「戦争のリアル」を持たない日本人の戦争観を浮き彫りにするというのが本書の建前であるのだが、実際は重度の軍事オタクである押井守が岡部いさくを合いの手にして、小銃にはじまり、携行対戦車兵器、戦車、次期戦闘機、軽空母保有論までと様々なネタを喋りまくっている一冊だ。
*1 著者は兵士や法執行官といった職業として戦闘に携わる人々をこう呼んでいる。
戦場の狙撃手(マイク ハスキュー)
狙撃手(スナイパー)(ピーター ブルックスミス)
ミリタリー・スナイパー―見えざる敵の恐怖(マーティン ペグラー)


まで頂ければ幸いです。
海上保安官(坂本 新一)
海をひらく(桜林美佐)
ぼくは猟師になった(千松 信也)
神の家の災い (創元推理文庫 M ト 7-3)(ポール・ドハティー)
一人ひとりに未来を創る力がある テラ・ルネッサンス 1―「心を育てる」感動コミック VOL.3(田原 実)
_ いぶくろ [「ブレードランナー」が好きなので、この本は買う予定です。]