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ぽっぺん日記@karashi.org


2007-02-18(Sun) [長年日記]

_ 探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)(東 直己) 探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)(東 直己)

※ネタバレあり。

久しぶりに、ススキノ便利屋シリーズを読んだけど、いきなり<俺>が45歳になっていて、ちとびっくり。『探偵はバーにいる』でデビューした時には、<俺>は20代の終わりくらいで、今の俺より若かったんだよなー。

本作では、<俺>はホームグランドたるススキノを離れ、勝手の分からぬ閉鎖的な片田舎で、なんだか訳が分からない事態に巻き込まれつつ、昔の恋人のために奮闘する。

まぁ、面白かったんだけども、それって俺がススキノ便利屋シリーズをずっと読んできたからも知れないなーと思ったり。これ一作だけ取り出した場合、世間的な評価は凡作ということになるんじゃなかろうか。

個人的に気になったのが下記の点、

  • 伏線らしきものが張りまくられているが、かなりの数が回収されていない。
  • 純子が<俺>を巻き込んだ動機が不明。

前者は、好意的に見れば「人生では、全ての物事が理路整然と整理できる訳じゃない」ということで、最近の映画や小説やコミックは分かりやす過ぎる、という作者なりのアンチテーゼなのかも知れない(俺が勝手に思っているだけだけど)。

ただ、後者は個人的に納得がいかないなー。本当にただ利用しただけなら、そういう風なオチは付けて欲しいと思うし、そうでないとすると、危険が予想される事態に昔の恋人を巻き込むだろうか? と疑問だったりする。

著者の東・読者へのサービス精神は健在で、本作でもSBCのソベジマの名前がちらっと出てくるところは、個人的に嬉しかった。

_ 駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)(東 直己) 駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)(東 直己)

こっちもススキノ便利屋シリーズ。

読後に、なんだかラストがバタついていて、色々詰め込みすぎている上、伏線が回収できていないという印象を持ったのだが、どうやら、本作でちらっと登場した松井省吾が主人公のススキノ、ハーフボイルド (双葉文庫)(東 直己) ススキノ、ハーフボイルド (双葉文庫)(東 直己)と合わせて一作という感じらしい。ってことで、まず、あっちを読まないと。

ロリコンの気はないつもりだけど、本作登場の勝呂麗奈は「カワユス」とオモタ。

道警の腐敗とそれを告発する居残正一郎の記事は、この前読んだ『熾火』ともクロスオーバーしているっぽい。

_ ライト・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリワールド)(東 直己) ライト・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリワールド)(東 直己)

もう一つ、ススキノ便利屋シリーズ。

道警の腐敗といった重い話題はなくなり、タイトル通り、本当に「軽いなー」という印象。

まぁ、時間潰しとしては悪くないし、ススキノ便利屋シリーズを読んできた読者は楽しめると思うけど、「もしかして赤川次郎の書くのもこんな感じの作品なんだろうか」(読んだことないけど)という想いが、ちらっと脳裏に浮かんでしまうのは悲しいところ。

内容的には今一つだが、あいかわらず気色悪い人間を書くのは上手い。ジブリ映画『火垂るの墓』のラスト(節子を火葬にするシーン?)を語りながら性的に興奮している、というくだりを読んだ時には、俺も<俺>と同様、背中がぞわぞわしてきましたよ。

<俺>も50近い年齢になっているんだけど、続編はどうなるんだろうなぁ。『探偵はバーにいる』で20代終わりの<俺>が「もうジジイ」だと述懐していたけれど、本作じゃ、「もう歳だ」みたいな述懐がなくなったところが、逆に歳を感じさせる。

_

6時起床。

よく寝たので、ほぼ風邪は全快な感じ。でも、ちと喉が痛いか。

大雨なので、先週読んだ小説(ススキノ便利屋シリーズだけだけど)の読書感想を書いたり。

そう言えば、今日は東京マラソン2007ですな。こんな雨の中、走ったら、風邪を引くんじゃなかろうか。

_ エホバの証人の人が来た

『神は沈黙せず』あたりで仕入れた知識をひけらかしたくなったけれど、大人気ないので、黙って話を聞いた。

悪い人たちではないんだろうなーとは思うんだけど、

  • 地球は神によって創られた。
  • 最近、異常な事件や異常な気象が続いている。
  • 滅びの時が来た。

とか言われると正直引く。

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