ぽっぺん日記@karashi.org
2007-03-24(Sat) [長年日記]
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安楽椅子探偵アーチー (創元推理文庫)(松尾 由美)
意識を持った椅子が探偵役を務める(これこそ、安楽椅子探偵!)連作ミステリー短編集。
収録されている作品は
- 「首なし宇宙人の謎」
- 「クリスマスの靴の謎」
- 「外人墓地幽霊事件」
- 「緑のひじ掛け椅子の謎」
の四篇。
ミステリーと言っても、件の安楽椅子探偵の所有者となった主人公が小学生で、扱われる事件も、彼の身の回りで起きたささやかなものばかりなので、当然血腥いものなんて一つもなく、全体的にほのぼのした雰囲気だ。
まぁ、正直、「首なし宇宙人の謎」、「クリスマスの靴の謎」あたりは、大の大人が(「30越したオッサンが」と言い換えてもいい)楽しむのには少々ジュブナイル色が強すぎると言わざるをえないが、「外人墓地幽霊事件」から、ぐっと面白さが増してきて、「緑のひじ掛け椅子の謎」はなかなか良い出来と思える作品に仕上がっている。*1
なにかと殺伐とした世の中。小説の中くらいでは、ほのぼのとしたミステリーを味わいたい人にはお薦めできる一冊。
なお、続編の『オランダ水牛の謎』は非常に良い出来なので、そちらを楽しみたい人は、ぜひ、こちらを先に読むことをお薦めする。
*1 作者が作品のバランスの取り方が分かってきたのかなと邪推しないでもない。
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オランダ水牛の謎<安楽椅子探偵アーチー>(松尾 由美)
意識を持つ椅子が探偵役を務める、連作ミステリー短編集第二弾。
一作目に収録されている作品の幾つかは、「少しジュブナイル色が強いかな」と思わないでもなかったが、こちらは大人でも充分楽しめる作品に仕上がっている。
収録作品は、
- 「オランダ水牛の謎」
- 「エジプト猫の謎」
- 「イギリス雨傘の謎」
- 「インド更紗の謎」
- 「アメリカ珈琲の謎」
の五篇。
主人公衛と安楽椅子アーチー、それに鈴木老人が推理合戦を繰り広げる、表題作「オランダ水牛の謎」、衛の幼い嫉妬心にほのぼのする「エジプト猫の謎」、今までちらっとしか登場しなかった衛の父親が迷推理を展開する「インド更紗の謎」、そして衛が独力で事件に絡む「アメリカ珈琲の謎」 と、どれも面白いのだが、 個人的には密室ものの「イギリス雨傘の謎」を強く推したい。密室ミステリーとして見ても、非常に良い出来だと思うのだが、コアなミステリーファンの評価はどうなんだろうか。ちょっと聞きたい気もする。
前作と同じく、血腥さは欠片もない作品ではあるが、ミステリーファンにもお薦めできる一冊。


まで頂ければ幸いです。
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