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ぽっぺん日記@karashi.org


2007-09-01(Sat) [長年日記]

曇り

_ 地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか(ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール) 地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか(ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール)

本が好き!経由で献本して頂いた。

地図とデータを通して、世界が抱えるグローバルな諸問題を俯瞰しているのが本書。原書は、フランスの人気教養番組が15周年を迎えたことを記念して出版されたものということで、日本の類書とは、また違う視点で世界情勢を分析しており、オススメできる良書となっている。

本書の目次は下記の通り。

  • 第6章 戦争の論理
    • 紛争──戦争とその理由
    • 正しい戦争はあるのか?
    • テロリストの居場所──暴力の論理と力学
    • 核拡散──地政学的リスクはこう変わる
    • チェチェン──次の大いなる火種
    • コロンビア──世界の麻薬戦争の行く末を占う
    • コートジボアール──なぜ一つの国が南北に別れたのか?
    • アフガニスタン──なぜこの地が戦場となったか
  • 第7章 持続不可能な発展
    • グローバル経済を地図化する
    • 国家の豊かさと貧困──数字の陰にあるものは?
    • 世界は自給自足できるか?
    • 健康の不平等──平均寿命の陰に隠れているもの
    • 執行猶予中の地球──選択のとき
    • 危機に瀕する海──本当の犯人と見かけだけの犯人
    • トルコの巨大ダム──政治問題化する水資源
    • カリフォルニア──アメリカン・ドリームの終焉
    • ギニア湾──石油開発かウミガメか?
    • 北西航路──海の新しい航路
    • 気候温暖化──氷で将来がわかる?

第1章〜第5章は、本書の前半となっている地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか(ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール) 地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか(ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール)に収められているため、本書は6章からのスタートとなっている。

本書を価値ある一冊足らしめているのが、その視点である。本書では、取り上げる様々な問題について、従来から言われてきたような解説を繰り返すのではなく、新たな面を取り上げている。

たとえば、深刻な問題となっている地球温暖化であるが、「北西航路」では、その波及効果について解説している。なんと、北極海の流氷群が後退することによって、新たな航路が開通するというのだ。本書はこう解説する。

もし氷から解放された航路が開通したら、ヨーロッパとアジアの行程は、スエズ運河やパナマ運河を経由するより6000キロから8000キロ短縮される。(p.102)

もちろん、このような効果があるからと言って、地球温暖化が歓迎される訳では決してないが、このような環境問題にさえ影響を受け、また利用するのが経済活動であるということを知ることは、大切なことであろう。

また、「正しい戦争はあるのか?」では、国民を弾圧しているアルジェリアに、なぜ、国際社会が介入しないのかが説明されている。本書はこう語る。介入により、もし政権が崩壊すれば、

大量の移民がヨーロッパに流入する怖れがあるからだ。(p.17)

世界がかくも冷徹なものであるということを知ることも、また大事なことであろう。

各トピックに割かれている頁数は、4〜6ページ程度なので、それほど詳細に解説が加えられている訳ではない。そのため、「解説に不足がある」と評価する向きもあるかも知れないが、個人的には、この文量だからこそ、本書の価値があるのではないかと思う。 本書のように、さっと読めることができるページ数で、地球上の諸問題の概要と、従来にはない視点の解説が読める本がどれだけあるのか。少なくとも極めて稀有な存在であるということだけは間違いないだろう。 もっと詳しく知りたい事柄があれば、本書を文字通り「地図」として使い、さらに深く探っていけばいいのだ。

世界情勢が決して通り一辺倒なものではないということを知る上で、これからの世界を担う中高生にこそ読んで貰いたい一冊だ。

なお、間違いらしきものを見付けたので、付記しておく。p.67に掲載されている15歳〜49歳のHIV感染者率を示した地図で、韓国の感染者率が10%以上となっているが、これは印刷ミスかなにかであろうと思う。


地図で読む世界情勢 第2部 これから世界はどうなるか

  • ジャン-クリストフ ヴィクトル/ヴィルジニー レッソン/フランク テタール、鳥取 絹子
  • 草思社
  • 1575円
Amazonで購入
livedoor BOOKS
書評/教育・学習

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_ みどりのジュウータンがまっている:北極の白熊があぶない (2007-09-03(Mon) 09:23)

先日テレビを見ていたら北極海の氷が減少している問題が報道されていました国際機関や地球学者の皆さんの予測よりかなり早いペースで北極の氷が減少し、まず北極に住む白熊など動物の生態系に影響がでているそうです温暖化やオゾン層の破壊などが原因と言われていますもは..

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