ぽっぺん日記@karashi.org
2007-11-02(Fri) [長年日記] この日を編集
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本の雑誌 (2007-10)
1ヶ月遅れで読了。
特集「いまニッポンの文庫はどうなっているのか!」がなかなか面白かった。
文庫解説の原稿料の相場は、出版社によって多少の幅はあるが、だいたい1枚5000円くらいとのこと。最近の文庫で解説が減っている理由は、出版不況のため、その原稿料を捻出するのが大変ということのようだ。寒い時代だなー。なお、翻訳ものの「訳者あとがき」は、翻訳料にギャラが含まれているという解釈なので原稿料なしが通例とのこと。翻訳家も大変だ。
読者アンケート「このイラストレーターが好き!」には、俺がファンの生頼範義先生の名前が上がっていて、嬉しかった。推薦者は、生頼先生の画の魅力を「大胆な構図と圧倒的な眼力(めぢから)で迫ってくるキャラ」と書いていて非常に納得なのだが、個人的には「画がストーリーを忠実に再現している」という点も魅力のひとつとして付け加えたい。あと、SF者には人気に違いない(?)鶴田謙二先生も上がっていました。
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シャーロック・ホームズと賢者の石 (カッパ・ノベルス)(五十嵐 貴久)
実は、シャーロック・ホームズの原作は2〜3冊しか読んだことがなく、全然いい読み手ではないのが、毎晩、寝床で『シャーロック・ホームズ万華鏡』をちょっとずつ読んでいたら、ホームズものが読みたくなったので、手に取ってみたのが、この本。
本書には、ホームズ・パロディ短篇が四作と、日本におけるホームズ研究の第一人者、日暮雅彦氏によるホームズ・パロディ案内が収録されている。原作ではなく、パロディ作品を読もうとするあたりが、我ながらひねくれているなあと思う。
結論から書くと、収録作は、単なるパロディではなく、どれも一捻りしたものになっていて、なかなか楽しめた。オススメは、ホームズが操った謎の武術「バリツ」の正体に迫った「最強の男」と、明治22年に英国公使館内で起きた猟奇殺人を描いた「英国公使館の謎」。
なんだかホームズ熱が出てきたので、日暮氏による新訳のシャーロック・ホームズ大人買いしてみるかなーと思案中。
2007-11-03(Sat) [長年日記] この日を編集
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シャーロック・ホームズ万華鏡(北原 尚彦)
小説家ではあるが、古本マニアにして、シャーロッキアンとしても有名な著者が、自身のホームズ・コレクションを解説しているのが本書。
そのコレクションというのが、古本はもちろんのこと、学習雑誌の付録、Palm解説本、果てはエロゲーという幅広さで楽しめた。
紹介されているコレクションの中でも笑ったのが、『ワイルド7』の望月三起也が描いたというコミック版ホームズ。ホームズがチャンバラをしたり、日本人から譲り受けたという日本刀の手入れをするという原作には全くないエピソードが挿入されているとのこと。
また、アニメの『名探偵ホームズ』(登場人物が犬になっているヤツね)が紹介されていて、非常に懐しかった。俺が小学校低学年の時の作品だよなー。そうそう、主題歌はダ・カーポが歌っていた。
同じ著者が書いた『シャーロック・ホームズ秘宝館』は、ホームズ物の奇書を紹介するというコンセプトの本なのだが、残念ながら未読。本書とは姉妹関係になるということなので、次の機会に読んでみたいと思う。
_ Gmail 2.0がめちゃくちゃ速くて、えらく快適な件
今朝、Gmailにログインしてみたら、微妙にデザインが変わっていた。俺のアカウントにも、噂のGmail 2.0が来たらしい。
試しに、Plaggerのbloglines2gmailで送っておいたfeedを読んでみたら、めちゃくちゃ速くて、すげー、びっくり。
IMAP対応になった時に、「これからはIMAP + ThunderbirdでGmailを読めばいいな」と思っていたけれど、体感速度ではGmail 2.0のWebインターフェイス経由で読んだ方が快適な感じだ。
唯一の難点は、Thuderbirdにはある「次の未読メッセージ」ショートカットがないこと(Nキーね)。これさえあれば、大量のメールを読むのも、かなり楽になるのだが。
いずれにせよ、やっぱり、Googleってすげーよなあ、と思った。
2007-11-05(Mon) [長年日記] この日を編集
_ tentakelを使って、dnscacheサーバのLルートサーバを変更した
社内LANで動かしているdnscacheは複数台あるので、昨日知ったsudoの-Sオプションとtentakelを使って一気に書き換えてみた。
FreeBSDのports treeに入っているsysutils/tentakelはエラーを吐いて動かなかったので、最新のtentakelをsvnレポジトリから持ってきた。
> svn co http://svn.tue.mpg.de/tentakel/trunk tentakel
~/.tentakel/tentakel.confを設定。
set ssh_path="/usr/bin/ssh" set metod="ssh" group dns () +dnscache1.example.com +dnscache2.example.com +dnscache3.example.com
group dns ()以下の設定で、社内LANにあるdnscacheサーバ(dnscache[1-3].example.com)をdnsグループとしてまとめている。
あとは、tentakelからdnsグループの各ホストのコマンドをこんな感じで叩いてあげるだけ。
> cd tentakel > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S mv /usr/local/etc/dnsroots.global /usr/local/etc/dnsroots.global.orig" > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S sed 's/198.32.64.12/199.7.83.42/g' /usr/local/etc/dnsroots.global.orig > /tmp/dnsroots.global" > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S mv /tmp/dnsroots.global /usr/local/etc/" > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S cp /usr/local/etc/dnscache.global /usr/local/etc/djb/dnscache/root/servers/@" > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S svc -t /var/service/dnscache" > ./tentakel/py/tentakel -g dns "echo PASSWORD|sudo -S rm /usr/local/etc/dnsroots.global.orig"
今回は3台が対象だったけれど、これが10台とか100台になれば格段に時間の節約になると思う。
参考
2007-11-06(Tue) [長年日記] この日を編集
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理由あって冬に出る (創元推理文庫 M に 1-1)(似鳥 鶏)
某市立高校の芸術棟にはフルートを吹く幽霊が出るらしい――吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。かくなる上は幽霊など出ないことを立証するため、部長は部員の秋野麻衣とともに夜の芸術棟を見張ることを決意。しかし自分たちだけでは信憑性に欠ける、正しいことを証明するには第三者の立会いが必要だ。……かくして第三者として白羽の矢を立てられた葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた! にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは? 東京創元社の紹介文より引用
本が好き!経由で献本して頂いた。
第16回鮎川哲也賞に佳作入賞したのが本書。
些か手垢の付いた感のある「学校の怪談」系ミステリということで、実はあまり期待していなかった作品なのだが、良い意味で予想を裏切られて一気読み (と言っても、「あとがき」を入れても全252ページなので、長篇としては短め)。
本書で目を引くのが、キャラ立ちした登場人物だ。 頭脳明晰だが、やる事が常識外れな探偵役の文芸部部長、語り手で、飄々とした印象の主人公(美術部員)、しっかり者の吹奏楽部部長、主人公を演劇の世界に引き込もうと、やたらと誘いをかけてくる演劇部部長など、 個性的な面々が登場するあたりは、ラノベの洗礼を受けてきたであろう世代(違っていたら、すいません)の著者ならでは。 ただ、それも地に足が着いたレベルに抑えられていて、作品全体のほのぼのした雰囲気を盛り上げることに一役買っている。
また、文系クラブのカオスな雰囲気をうまく出しているのも、なかなか良い。本書の舞台となる古びた芸術棟にひしめきあう弱小部の数々に「そうそう、こんな感じだった」と頷く人も多いのではないだろうか (自分もそんな一人。まぁ、これほど女っ気はなかったが)。
全体的に好印象を受ける本書であるが、その反面、ミステリとして読むと、難点があるのも事実。 伏線らしい伏線もなく、唐突に提示される行方不明の女子生徒の真相もそのひとつだが、一番大きなものは、やはり、「幽霊の正体探し」という本書のメインテーマだろう。 そこに何らかの犯罪が絡んでくる(幽霊に殺害された人物がいる、など)のであればともかく、「幽霊の正体探し」だけで展開していくストーリーは、ミステリとして見た場合、かなり「引き」が弱いと言わざるを得ない。 と言うのも、読み手は、本書がミステリ小説であるという都合上、「幽霊の存在が否定されることは、ほぼ確実」と分かっているのだから、幽霊が出現しても、また、それがどのように現われたのかについてのトリックを解説されても、驚きがないのだ。 学校の怪談と全く関係ないように見えるプロローグと挿話されたエピソードが、メインのストーリーとラストで繋る部分など、光るものがあるだけに、そこが少々残念な点だった。
ただ、意地の悪いエピローグ(それとも青春における一つの区切りと見るべきだろうか?)は、賛否両論分かれるところだと思うが、ブラックユーモアが効いていて、個人的にはなかなか良いと思った。
著者は1981年生まれと、まだ20代半ばという若さである。その若さでこれだけの作品が書けるというのは凄いことではないかと思う。将来の作品に、大いに期待したい。
- 似鳥鶏
- 東京創元社
- 609円
書評/ミステリ・サスペンス

2007-11-09(Fri) [長年日記] この日を編集
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夢見る黄金地球儀 (ミステリ・フロンティア 38)(海堂 尊)
首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ1億円。その名も「ふるさと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂れた水族館にひっそり置かれているだけとなった――はずだった。が、ある日を境にトラブル招聘体質の男・平沼平介の日常を一変させる厄介の種へと変貌する。8年ぶりに現れた悪友が言い放つ。「久しぶり。ところでお前、1億円欲しくない?」かくして黄金地球儀奪取作戦が始動する。二転三転四転する計画、知らぬ間に迫りくる危機。平介は相次ぐ難局を乗り越え、黄金を手にすることが出来るのか。 東京創元社の紹介文より引用
本が好き!経由で献本して頂いた。
デビュー作『チーム・バチスタの栄光』で『このミステリーがすごい!』大賞を受賞するという快挙を成し遂げて以来、矢継ぎ早にヒット作を飛ばしている海堂尊の第六作。 著者の作品を読むのは、本書が初めてなのだが、ぐいぐい引っ張る筆力は、さすが評判になるだけあって、非常に面白く読むことができた。
実は本書を手に取る前、前掲の紹介文から、騙し騙されるの知略を巡らせたコンゲームか、綿密に計画された犯罪を描くクライムノベルなんてものを想像していたのだが、実際に読んでみたら、思わずのけぞってしまう、ぶっ飛びバカ小説だった。
鉄工場の社長にして発明狂の主人公の父親、 得体の知れないヒッピースタイルの悪友、 40Kgの鉄球でお手玉してしまう美人バーテンダー、 相撲取りのような体型を誇る市役所職員といった個性的すぎる面々が登場するだけでも凄いのだが、そこにサポート係として、ちょっとシティーハンターを彷彿とさせるセキュリティ会社の男女ペアが加わるに及んで、読んでいるこちらが唖然としてしまう。だって、舞台は不況にあえぐ地方都市なんですよ? そんなトラブルシューターみたいなビジネスが成立するんですか? なんてことを思うのだが、しかし、二転三転四転する事態に、そんな些細なこと(?)はどうでもよくなり、 駄目押しとばかりに、みのさんならぬ、モロさんが司会を務める朝の人気ニュース番組──その名も『バッサリ斬るド』が絡んできて、一気に衝撃のラストへ──という、まるでオモチャ箱を引っくり返したかのような大騒ぎが全面で展開されてしまうのだ。
面白い反面、小説としての深みは今一つといった面もなきにしもあらずではあるのだが、こんなメチャクチャな話(注:誉め言葉です)を破綻させることなく、まとめあげた著者の手腕は見事。
なお、本書の舞台である桜宮市と登場人物の一部は、他の海堂尊作品と共通とのこと。 本書を読んだ以上、やはり『バチスタ』シリーズをはじめとする他の作品群を読まないといけないだろう。また楽しみが増えた。
- 海堂 尊
- 東京創元社
- 1575円
書評/ミステリ・サスペンス

2007-11-10(Sat) [長年日記] この日を編集
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大本襲撃―出口すみとその時代(早瀬 圭一)
戦時体制下における大本教への大弾圧を扱ったのが本書。
大本教については、これまで出口仁三郎がクローズアップされることが多かったが、本書ではこれまであまり注目されてこなかった二代教主・出口すみを中心に、大本教の隆盛から二度に渡る弾圧、戦後の姿を描き出している。
第二次大本事件における、多数の死者や発狂者を出した特高の「取調べ」とは名ばかりの拷問の数々は、凄惨を極めていて言葉を失う。弾圧を受けたがために、大本教が「戦争に協力しなかった数少ない宗教」になったという事実は、歴史の皮肉と言うべきだろうか。
大本教に関する知識がない読者でも読めるような構成になっており、大本教を知るための手引書としても高く評価できる本書だが、宗教全般に対して個人的な抵抗感があるせいか、弾圧以後の大本教についての著者の過剰とも思える持ち上げ方は、客観性に欠けているようで気になった。
2007-11-11(Sun) [長年日記] この日を編集
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挑発者(東 直己)
畝原シリーズ最新作。 と言っても、実は6月に出版されていたのに、今まで気付かなかった。
本作では、畝原は、依頼により論破したインチキ・スピリチュアル集団*1の報復に巻き込まれると共に、 キャバクラ嬢を対象にした美人コンテスト出演者の身辺調査と、主婦の依頼による夫の素行調査に関わることになる。 エピソードの数が一冊に詰め込むのには些か多すぎて、消化不良気味な面もあるのだが、面白さはあいかわらずで一気読み。
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアやダン・シモンズ*2といったSF作家の名前が登場したり、畝原と貴がセキュリティ・トークン(ジャパンネットバンクに使われているヤツね)の仕組みを推察したりと、本筋とはあまり関係のない(前者はちょっと関係がある)サイドストーリーも楽しかった。
ただ、前作『墜落』でも感じたことだが、畝原が再婚して家庭を持ったせいか、どうしてもヌルい印象がしてしまうのも事実。 畝原夫妻の養女となった、過酷な生い立ちを持つ幸恵の成長が見られるハートウォーミングな展開は、これはこれで悪くないのだが。
なお、ススキノ探偵シリーズに登場する新聞記者・松尾が、新聞記者時代に、畝原の部下だったということも、さらっと語られているので、将来、松尾が登場することがあるかも知れない。
次回作にも期待したい。
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戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書 新赤版 1088)(栗原 俊雄)
昨今の「大和」ブームにより、戦艦「大和」を扱った書籍が色々と出版されている。 「大和」の誕生から沈没までの三年四ヶ月に渡る戦歴とともに、生き残った「大和」乗組員や遺族の証言を集めて構成されているのが本書。
戦歴については、多少戦史を知っている読者から見ると、それほど目新しいこと内容ではないと思われるが、要領良くまとめてあり、入門者にもオススメできる内容となっている。少なくとも、「大和」特攻が強要されたものであり、いわゆる「特攻作戦」とは一線を画するものであること、また、作戦がいかに無責任かつ思い付きの上で立案されたことを知ることは、有意義であるはずだ。
インタビューについては、ページ数の都合からか、ダイジェスト形式になっているところに少し物足りなさを感じるが、沖縄特攻に関する生還者と戦没者遺族の捉え方の違いや、レイテ海戦における「謎の反転」は正しかったと考える元乗組員の声、レイテ海戦で漂流者を高角砲や機銃で射ったという証言など、貴重なものが数多く収録されている(公平を期すために書いておくと、米軍機も大和沈没時に漂流者を銃撃している)。
国民学校の教員だった時に徴兵された「大和」の元高角砲員へのインタビューでは、著者は「教壇に立っていたのに、人を殺すことに抵抗はなかったのか」と尋ねており、それへの返答が
「やれなければこっちがやられるんですから。まあ海軍は軍艦や飛行機が相手で、人を直接狙うわけじゃないから。その点、陸軍より良かった」(p.56)
という、『戦争における人殺しの心理学』に書かれていた内容──「敵との間に航空機や戦車、艦船などの機械が入れば、殺人に対する心理的抵抗は小さくなる」──を裏付けるものであることが、非常に興味深かった。
2007-11-14(Wed) [長年日記] この日を編集
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秘伝すごい会議(大橋 禅太郎/雨宮 幸弘)
本が好き!経由での献本して頂いた。感謝。
ベストセラー『すごい会議』の著者による、「すごい会議」実践編と言うべきものが本書。
著者紹介によれば、著者は『すごい会議』のヒット後、「すごい会議」を広めるためのマネージメントコーチをとして活躍しているそうである。 本書の内容は、そんな著者が
元々は「秘伝のタレ」として一部のお客様だけに渡してきた(p.3)
ものということなので、その言葉を信じれば、それだけのノウハウが1,575円(税込)で入手できてしまうことになる。文句なしのお値打ち価格と断言していいだろう。
「すごい会議」を実現するために、本書が紹介している方法は極めて具体的だ。 会議の進行手順は当然のこととして、会議に際して準備するべきもの、会議参加者を招聘するための手紙の文面、司会者が言うジョーク(これが寒い!)まで含まれてて、微に入り細を穿つといった感である。 本書を読めば、著者が成果を出すために必要としている、4回の「すごい会議」を迷うことなく実施することができるだろう。
本書で紹介されている手法を幾つか挙げておこう。
- 書く時は、5秒で考え、55秒で書く(30分考えて出した答えと、86%同じ答えとなる)
- 普段許していることを許さない(質問に対して「分かりません」、遅刻、建設的ではない批判、など)
- 普段許されないことを許す(上司からの提案の拒否、暗黙の了解として言ってはいけないとされる問題を遡上に上げる、「やりません」と言う、など)
さらに本書では、各区切りごとに、「すごい会議」を実践し年収を6倍(!)にしたという雨宮氏の体験パートが挿入され、それまでに解説された手順の具体例を示して読者の理解を助ける親切な構成になっている。
本書を読むのに必要な時間は約1時間ほどだ。それだけの時間と本書を買うための1,575円(税込)、そして(これが一番重要なことなのだが)「経営者の覚悟」さえあれば、「すごい会議」を明日からでも始めることができる。極めてコストパフォーマンスの良い一冊と言えるだろう。 正直、9時間に渡る会議というのは長過ぎるのではないかと思ったりもするのだが、全部を実践するのではなくとも、そのエッセンスだけでも会議に活かしていけば、退屈かつ無意味な会議を有意義なものへガラリと変化させることができるのではないだろうか。
なお、近いうちに、先日、WEB+DB Pressの読者プレゼントで当たって、そのまま積ん読になっている『アジャイルレトロスペクティブズ』と本書を読み比べてみたいと思っている。 片やアジャイル(俊敏)な会議、片や長時間の会議と違えはあれど、共通するものを探ってみるのも面白そうだ。
アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き
オーム社
¥ 2,520
- 大橋 禅太郎、雨宮 幸弘
- 大和書房
- 1575円
書評/ビジネス

2007-11-15(Thu) [長年日記] この日を編集
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鮨に生きる男たち (新潮文庫 は 11-5)(早瀬 圭一)
本が好き!経由での献本して頂いた。感謝。
先日読んだ、『大本襲撃』はなかなかの良書だったのだが、「そういえば『本が好き!』の献本在庫にも同じ作者(早瀬圭一)の本があったな」と思い出して献本して頂いたのが本書。 これが思わぬ掘り出し物で、非常に楽しんで読んだ。
本書では、著者が選んだ全17店舗の鮨屋を取り上げ、それらの店を営む一流の鮨職人たちの秘めたる人間模様を鮮かに描き出している。 平成15年に上梓された単行本『鮨を極める』を文庫化したものであるが、単なる文庫化にとどまらず、書下しの原稿が加えられていたり、今年(平成19年)までの変化に対応して加筆が行なわれたりしており、なかなかお得な一冊と言えるだろう。
鮨ネタに蘊蓄を傾けたり、職人の技術、握り方を云々するのは好きではない。というより、そんなことは私にはできない。食べてみておいしいかどうか、カウンターの向こうの握り手と合うかどうかだけである。(p.3)
と、著者自ら書くだけあって、本書には鮨に対する蘊蓄はほとんど出てこない。せいぜい、「鮨は秒単位で味が落ちていくので、つけ台に出されたら、すぐに食べる」、「酢めしの人肌ていどがいい」くらいなものだ。 鮨の味についても、本当にシンプルに触れているのみである。 あくまでも本書の「主役」は、鮨を握る職人なのだ。
しかし、抑えつつも、読み手に「あぁ、鮨が食べたいなぁ」と思わせる筆致は見事で、読んでいるうちに鮨屋の暖簾をくぐりたくなる衝動に駆られること必至だ。
本書で紹介されている鮨屋のうち、ぜひ行ってみたいと思ったのが、東京・経堂の「鮨処 喜楽」。経堂に仕事の関係で行くことが多い上、値段も薄給の身でも手が届く価格帯だ。機会があれば、久しぶりに「回らない鮨」を堪能してみたいと思う。
最後に一言。
ごちそうさまでした。
- 早瀬 圭一
- 新潮社
- 540円
書評/ルポルタージュ

2007-11-16(Fri) [長年日記] この日を編集
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秋田連続児童殺害事件―警察はなぜ事件を隠蔽したのか(黒木 昭雄)
本が好き!経由で献本して頂いた。感謝。
元警察官という経歴のジャーナリストである著者が、2006年4月に発生した秋田県連続児童殺人事件の闇に迫っているのが本書。
現在、裁判が進行し、犯人である畠山鈴香被告が取調べに際して自白を強要されたと主張し、また「極刑を望む」と発言するなど、注目を集めている本件だが、第一の殺人事件──被告が実の娘である畠山彩香ちゃんを橋から突き落としたとされる事件──の捜査段階において、警察による数々の失策があったことは、数々の報道により知られている。
著者は、それらの失策が、実は「失策」ではなく、何らかの隠された意図の元に故意に行なわれたものではないかとの疑いを投げかけている。
その根拠として、本書は幾つもの事実が挙げている。例えば、以下のようなものだ。
- 彩香ちゃんの遺体が発見された際、警察は非常に早い段階で、事件性はなく、単なる事故だと断定し、聞き込み捜査等はおざなりにしか行なわれなかった。
- 当初「外傷なし」とされた彩香ちゃんには、実は頭部・頸部に骨折があった。
- 警察犬が「彩香ちゃんが川に転落場所」として特定したとされた河原は、被告が彩香ちゃんを橋から突き落とした場所とは全く違う場所だった。また目撃者の証言によれば、その河原には、警察犬が導いたのではなく、実際には捜査員が警察犬を引っ張っていったという。
著者は、これらが示すものは「事件にしない」という警察の意図的な工作だと結論づけている。なぜ、そのような工作を警察が行なわなければならないのか。著者は秋田県警と畠山鈴香被告の間に何らかの秘密が隠されているのではないかと推測する。
「彩香ちゃん事件」が発生した際に適正な捜査が行なわれていれば、第二の事件──米山豪憲くんが殺害された事件が発生しなかったという、著者の意見には深く同意できる。その点で警察の責任は追求されるべきだろう。 ただ、これが事件化を阻止するために行なわれた意図的なものだという見方には、その「隠蔽されなければならない秘密」の具体的な内容が提示されていないこともあって、完全に与することはできない。
また、その根拠とされている証言等も伝聞調のものが多く、果たして裏付けが取れているのかどうか疑問に思うところもある。
警察犬の捜査活動に関する「警察犬活動状況報告書」が民事裁判で明らかになれば、警察が「彩香ちゃん事件」を握り潰した動かぬ証拠となると著者は述べている。事件の真相に明らかにするためには、さらなる取材が必要だろう。
謎の多い事件の究明のためにも続篇が望まれる。
- 黒木 昭雄
- 草思社
- 1365円
書評/ルポルタージュ

2007-11-17(Sat) [長年日記] この日を編集
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S-Fマガジン 2007年 11月号 [雑誌]
一ヶ月遅れで読了。
日本作家特集ということなのだが、「特集」というほどでもないかなーという感じで、それほど代わり映えはしない。
以下、メモ書き程度の感想。
- 『さまよえる特殊戦』(神林長平)
- 単行本になったら読むつもりなので、未読。
- 『Your Heads Only』(円城塔)
- やっぱり、円城塔は苦手だ。たぶん、文体がダメなんだと思う。
- 『The Indifference Engine』(伊藤計劃)
- 今号の中で一番面白かった。あいかわらず、グローバリズムを作品の中に取り入れるのが上手い。タイトルも洒落が効いている。
- 『棕櫚の名を』(平山瑞穂)
- なかなか面白かった、SFじゃないけど。喫茶店の店主が「エリカちゃん」なんじゃないかと思ったんだけど、どうだろう。
- 『SFマガジンの早川さん』(coco)
- p.29の『宇宙の戦士』が笑った。
- 『銀河ホテルマンは眠れない』(ニール・バレット・ジュニア)
- まあまあ。
- 『罪火大戦ジャン・ゴーレ』(田中啓文)
- あいかわらず面白い。ラヴクラフトっぽい人と、ダーレスっぽい人が登場して可笑しかった。すぐ死んだけど。早く単行本にならないかなー(毎回書いているな)。
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Software Design (ソフトウエア デザイン) 2007年 12月号 [雑誌]
定期購読しているのが届いた。
普段、そんなに熟読しないのだが、今月号は
- Puppet
- Asterisk
2つの特集にプラスして、『zsh活用ガイド』が付録になっているので読みごたえがありそう。
2007-11-18(Sun) [長年日記] この日を編集
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国語辞書 誰も知らない出生の秘密(石山 茂利夫)
「辞書は無謬である」というのは、大抵の人が無意識に信じてしまっていることだと思うのだが、国語辞書に対するそんな信仰に似た思いを打ち砕くのが本書。
著者は綿密な取材により、国語辞書の裏に隠れた様々な事情や、作成に関する人間模様を浮き彫りにしている。 辞書の表記内容はもちろんのこと、目次や用例、序文などから、疑問点を見つけ出す著者の手腕は見事で、「辞書探偵」とでも呼びたくなる活躍ぶりだ。
本書で語られるエピソードは以下のようもの。
- 『広辞林」における出版社と辞書編者の対立
- 出版社によって全面的に改稿された『広辞苑』の原稿
- 語数を増やすことに全力を注ぐはずが常識の辞書の世界で、逆に9000語以上を減らした辞書
- 過大どころか過少に謳われていた辞書の収録語数
- 本来、正字主義であるはずの辞書に新字体が使われていたという事実
それぞれの詳しい内容は本書に譲るが、読めば、こんなにも辞書には表沙汰になっていないことがあったのかと、驚くこと請け合いなものばかりだ。
個人的には、編者による「序文」と出版社による「後記」の間で対立した内容になっているという『広辞苑』のエピソードがなんとも可笑しかった。
『広辞林』を「コージ林」、『広辞苑』を「コージ苑」(相原コージの作品みたいだ)等と表記するあたりに違和感を覚えなくもないが、 *1 「国語辞書を作っているのは人間であり、人間は間違う。それゆえ国語辞書が無謬であるということはありえない」という当たり前だが、普段、意識することのない事実を改めて教えてくれる好著だ。
*1 著者によれば「辞書の名はどれも似ていて識別が難しい。そこで本書では『コージ林』『新潮コクゴ』『レイカイ』など視覚に訴える表記を用いた(p.7)」とのことだが、個人的には漢字で表記した方が判別しやすいと思う。
2007-11-20(Tue) [長年日記] この日を編集
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極道めし 2 (2) (アクションコミックス)(土山 しげる)
刑務所の雑居房で展開される、おせち料理を賭けた旨いもの話バトル、待望の第2巻。第1巻の感想はこっち。
連載は追っていないので、「このペースじゃ、もしかして2巻くらいで終わりじゃね?」なんてことを考えていたら、こういう展開できましたか、というストーリーでちょっとビックリ。これだったら、ずいぶん続けられそうですな。
前巻に引き続き、今回も旨そうなB級グルメ目白押しで非常に楽しめたのだが、中でも、卵かけご飯のエピソードがピカイチ。読めば、卵かけご飯が食いたくなる必至のデキ。
個人的には、『美味しんぼ』なんて目じゃないグルメマンガだと思っているんだが、どうよ?
2007-11-21(Wed) [長年日記] この日を編集
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戦前の少年犯罪(管賀 江留郎)
本が好き!経由での献本して頂いた。感謝。
少年犯罪が増加の一途を辿っているというのは、現在、常識のように喧伝されていることだが、実はそれが根拠のない幻想であることを喝破しているのが本書。硬いタイトルと重い内容に反して、著者の語り口は軽い上に皮肉たっぷりで、吹き出しつつ読了した。
少年犯罪データベースを主催している著者は調査・収集した戦前(具体的には昭和元年から昭和20年)の新聞記事をもとに、当時、いかに少年犯罪が多発し、また道徳が荒廃していたかを浮き彫りにしている。 本書で語られる犯罪は多岐に渡っているが、小学生がビジバシ人を殺し、若者が親や老人を殺しまくり、練炭での集団自殺もかくやという勢いで若者が自殺をし(なんと、その率、現在の3倍!)、生徒が教師に暴力をふるうことは日常茶飯事、逆に犯罪を犯す教師が横行したという事実を知ると頭がくらくらしてくる。
本書は、事件記事の紹介と著者の解説という形態で進められるのだが、著者のシニカルな視線と容赦のない見解が最大の特徴だろう。
たとえば、愛国教育との関連で昨今よく言及される戦前教育への回帰願望について、著者はこう述べている。
最近、戦前への回帰を唱える人がいるようですが、このような虐げられた若者が、既得権を持つ老人を殺して回るような時代が来てほしいということなんでしょうか。(p.174)
また、教育の理想像のひとつとして持ち上げられることもある旧制高校については、生徒たちが行なった、成人式で騒ぐ若者がかわらしいと思える蛮行の数々(現在であれば、逮捕者が出るのは確実だが、当時は不問に付された)を挙げ、こう扱き下ろす。
旧制高校世代や、街中で機動隊に石や火炎瓶を投げていた世代が、彼ら(引用者注:成人式で騒ぐ若者)を非難するのはどうもよくわからんことです。若いころに甘やかされて、おつむのネジが少々ゆるんでいたりするんでしょうか。(p.257)
著者の見解の中でも、特に秀逸なのが、二・二六事件と「皇軍」に対するもの。 前者について「税金ドロボーと言われ続けてきた抑圧に起因するニートによる犯罪」、後者については「勝敗よりも見てくれのカッコ良さやブランド価値を優先する女学生」と、まさに一刀両断の勢いで切り捨てていて、思わず笑ってしまった。
あとがきにおいて、著者は「昔がよかった」という根拠のなく考えることと同様に、「戦前はひどい時代だった」と検証もせずに考えることを批判している。
検証をしていないのなら、それは根拠なく誤った情報をやすやすと信じている人とまったく同じことです。(p.293)
実は、私もろくに調べもせず、ぼんやりと「少年犯罪が増加しているというのは単なる思い込みじゃないかなあ」などと考えていた人間なので、反省させられる言葉だ。
戦前への根拠のない幻想を打ち砕くとともに、 物事を調べる際、一次資料に当たることがいかに大切であるかを教えてくれる好著と言えるだろう。一読をオススメしたい。
- 管賀 江留郎
- 築地書館
- 2205円
書評/ルポルタージュ

2007-11-23(Fri) [長年日記] この日を編集
_ 懐かしすぎて涙出た
こういう歌詞だったのか。リアルタイムで聴いた時には意味が分からなくて、「曲は明るいけど、歌詞は暗い」くらいのイメージしかなかったんだけど。
『2001年宇宙の旅』の影響もモロに受けていそう。
2007-11-25(Sun) [長年日記] この日を編集
_ 冷蔵庫壊れたっぽい
モーター音がひどくうるさくなったので調べてみたら、冷蔵室の冷えが非常に悪くなっていた。
液晶パネルで温度を見たら、
- 冷蔵室:H(測定不能?)
- 冷凍室:-30℃
という、ありえん数字。
故障かよー。先週、液晶テレビを買ったばかり(まだ届いていない)で、財布がえれー軽いというのに。とほほ。
まあ、食べ物が腐りやすい季節じゃなかったのは不幸中の幸いだが。
明日、修理の手配をしないと。
2007-11-27(Tue) [長年日記] この日を編集
_ atacontrol RAID1での壊れたディスクの交換方法
FreeBSDでsoftware RAID1というと、最近はgmirrorなんじゃないかと思うのだが、今日、5.x時代からディスク交換をせずに動いていた、atacontrol RAID1なFreeBSDホストのディスク一本が死んだので、やった交換作業をメモっておく。
と言いつつ、実はatacontrolでRAIDを組んでいるのは、この1台だけだったので、交換方法をすっかり忘れていた。そんな訳でググって見付けたのが、My FreeBSD Tips 2。ここを参考(と言うか、そのままだが)に下記のような手順で作業をした。
- /etc/fstabを見て、あらかじめ/usrのパーティションを確認しておく(今回は/dev/ar0s1fとする)。
- ホストをshutdownして電源を落とす。
- 死んだHDDを交換する(今回はad6とする)。
- シングルユーザ・モードでFreeBSDを起動する。
- /と/usrをread onlyでmountする。
- # mount -u -o ro /
- # mount -o ro /dev/ar0s1f /usr
- 交換したHDDをaddspareする。
- # atacontrol addspare ar0 ad6
- RAID1をrebuildする。
- # atacontrol rebuild ar0
- 時々、状況を確認する。
- # atacontrol status ar0
- ar0: ATA RAID1 subdisks: ad4 ad6 status: READYてな感じに表示されれば終了。
前の日記を検索してみたら、atacontrol RAID1に失敗しているようなんだけど、その時の敗因は
- シングルユーザ・モードで作業をしなかった。
- /と/usrをread onlyでmountしなかった。
っぽい。やっぱり、rebuild中のディスク書き込みは極力抑えた方がよさげ。
_
マジック・フォー・ビギナーズ (プラチナ・ファンタジイ)(ケリー・リンク)
ケリー・リンクの奇妙な味わいの短篇集。
収められているのは
- 『妖精のハンドバッグ』
- 『ザ・ホルトラク』
- 『大砲』
- 『石の動物』
- 『猫の皮』
- 『いくつかのゾンビ不測事態対応策』
- 『大いなる離婚』
- 『マジック・フォー・ビギナーズ』
- 『しばしの沈黙』
の九篇。
『しばしの沈黙』はSFマガジンで読んだ時も「なんだか分からんな」と思ったのだが、本書で読み返してもやっぱり分からず、いまいちだが、あとの八篇のデキは非常に良いのでオススメ。
どれも良いが、強いてお気に入りを挙げると、 国一つがまるごと入っているというハンドバッグを持つ祖母と少女によるファンタジィ『妖精のハンドバッグ』、 ゾンビの領域に続く裂け目の側に建つコンビニが舞台の『ザ・ホルトラク』、 Q&A形式でストーリーが展開する『大砲』、 ニューヨークから郊外の屋敷に引っ越した一家に振り掛かる出来事を描く『石の動物』、 生者と死者の結婚と離婚を描く『大いなる離婚』、 妙なドラマにハマった少年の変わった青春譚で表題作の『マジック・フォー・ビギナーズ』あたり(と言うか、収録作のほとんどだが)。
ちなみに、『マジック・フォー・ビギナーズ』の主人公の父親のモデルは、なんとなく、スティーヴン・キングじゃないかと思った。キングが住むメイン州からラスベガスだったら、ちょうど大陸を横断しているし。
もうひとつ、ちなむと、表紙の電話ボックスは『マジック・フォー・ビギナーズ』に登場するもの。









まで頂ければ幸いです。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (17) ララァ編・前 (角川コミックス・エース 80-20)(安彦 良和)
極道めし 3 (3) (アクションコミックス) (アクションコミックス)(土山 しげる)
数学で犯罪を解決する(キース・デブリン/ゲーリー・ローデン)