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2007-11-10(Sat) [長年日記]
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大本襲撃―出口すみとその時代(早瀬 圭一)
戦時体制下における大本教への大弾圧を扱ったのが本書。
大本教については、これまで出口仁三郎がクローズアップされることが多かったが、本書ではこれまであまり注目されてこなかった二代教主・出口すみを中心に、大本教の隆盛から二度に渡る弾圧、戦後の姿を描き出している。
第二次大本事件における、多数の死者や発狂者を出した特高の「取調べ」とは名ばかりの拷問の数々は、凄惨を極めていて言葉を失う。弾圧を受けたがために、大本教が「戦争に協力しなかった数少ない宗教」になったという事実は、歴史の皮肉と言うべきだろうか。
大本教に関する知識がない読者でも読めるような構成になっており、大本教を知るための手引書としても高く評価できる本書だが、宗教全般に対して個人的な抵抗感があるせいか、弾圧以後の大本教についての著者の過剰とも思える持ち上げ方は、客観性に欠けているようで気になった。
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