ぽっぺん日記@karashi.org
2007-12-31(Mon) 大晦日 [長年日記]
_ 2007年のふり返り
正月に書いた抱負のふり返り。
- 公私ともに荷物は減らし、シンプルな生活を目指す。
- かなり減らした。もうちょっと減らしたい。
- 年末に大掃除をするのではなく、普段から掃除をしておく(連休中に少し大掛りな掃除をする方向で)。
- ダメだった。
- 面白そうな技術は、考えるよりまず試してみる(熟考より拙速を旨とする)。
- まあまあかな。
- 齧るだけじゃなくて、「使えます」と言えるくらいのレベルでプログラム言語を習得する(まずはPerlか、Rubyかな)。
- Rubyは結構使えるようになった。Perlはダメ。
- セミナー等に出席して、全体的な技術力向上をに目指す。
- セミナーには参加できた。技術力向上は、うーん、どうかなぁー。
以下、上記も含めて、2007年をKPTでふり返ってみる(実は『アジャイルレトロスペクティブズ』をまだ読んでない)。
Keep
- ほぼ一年、健康にすごせた(風邪を2回くらいひいたけど)。来年も健康第一でがんばりたい。
- 本をたくさん読めた。来年もこのペースで読書をしたい。
- これまで手に取ることのなかった、色々な分野の本を読む機会を頂いた本が好き!プロジェクトとと献本してくださった出版社様には感謝(売り上げに貢献できたかについては、神のみぞ知るだけど)。
- Ruby on Railsで仕事ができるようになった。来年もRuby + Railsで仕事をやっていきたい。
- 非コミュな俺にしては珍しく、セミナーや勉強会に参加できた。埼玉の辺鄙なとこに住んでることもあって、出不精になりがちなのだが、来年も参加するようにしたい(貢献も)。
- 「面白そうな技術は、考えるよりまず試してみる(熟考より拙速を旨とする)」は続ける。
Problem
- 一般書籍を読むのに忙しくて、技術書が読めなかった。
- 技術を伸ばすことに、あまり時間がさけなかった。
- Perlを勉強しようと思って技術書も買い込んだが、いまだに読んでいない。orz
- やっぱり、非コミュ指数が高かった。
Try
- もう少し荷物を減らすよう努力する。
- 技術書を読む時間を作る。
- Perlを勉強する。
- 英語を勉強する。
- タイピングを速くする(現在、自己流なのでえらく遅い)。
- アウトプットが増やせるようにがんばる。
- もうちょっと顔を広くする。
- 仕事も、もうちょっと真面目にやる。
_ 2007年に読んだ本をふり返り
今年は良い読書ができた年だった。
数もそれなりにこなせたのだが、なんと言っても面白い本ばかり読めたのが嬉しい。 特に、爆笑できるノンフィクション、いわゆる「エンターテイメント・ノンフィクション(エンタメ・ノンフ)」が豊作だった。
来年も良い読書ができますように。
以下、面白かった本を
- ノンフィクション
- フィクション
- 軍事
に分けてリストアップしてみる。
ノンフィクション
解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯(ウェンディ・ムーア)[感想]
今年読んだ本の中でも一番面白かった本。
現代外科医学の開祖と言われる外科医ジョン・ハンターの生涯を綴った伝記。
このジョン・ハンターという人物は、迷信がまかり通っていた18世紀の英国医学界に風穴を開け、新たな時代を切り拓いた偉人であるが、 同時に死体泥棒にして解剖マニアという畸人でもある。メチャクチャに楽しい一冊なので、ぜひ一読を。
世界屠畜紀行(内澤 旬子)[感想]
屠畜という、半ばタブーとされている分野を明るく描き出しているルポルタージュ。 著者の屠畜への愛を感じることができる一冊だ。
肉を食べている人はもちろん、肉を食べない人も読む価値あり。 屠畜に関する意識が変わることは間違いない。
白の真実―警察腐敗と覚醒剤汚染の源流へ(曽我部 司)[感想]
『北海道警察の冷たい夏』で、稲葉事件の真相を追った著者が、さらに深く警察と犯罪組織の癒着の構図に迫り、日本に大量に流入する覚醒剤の原因が警察を始めとする法執行機関の不作為にあることを告発しているのが本書。
「一人社会部」と自称し、自分の命を賭してでも真実を追い求める著者の姿勢に真のジャーナリスト魂を見た。
北海道警察の冷たい夏 (講談社文庫)(曽我部 司)を未読な方は、まず、そちらから読まれることをオススメする。
完璧な赤―「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語(エイミー・B グリーンフィールド)[感想]
一言で表すと「赤色染料から見た世界史」。
16世紀のヨーロッパにおいて最も尊ばれた色が赤だった。「完璧な赤」とも称されたコチニール。その赤色染料を巡っての大冒険やスパイ合戦、様々の悲喜交々を鮮やかに描き出したのが本書。 歴史ノンフィクション好きにはイチオシな一冊。壮大な赤色染料の歴史に誘われるはずだ。
THE BIG YEAR 小鳥たちと男たちの狂想曲(マーク オブマシック)[感想]
北米大陸を駆け巡って鳥を数えることに命を賭けた男たちを描いたノンフィクション。
男たちのイカレ具合に大爆笑。
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)(デーヴ グロスマン)[感想]
今年読んだ本の中で、最も衝撃を受けた一冊。
これまでタブーとされてきた「戦闘における殺人」を心理学的アプローチから読み解き、人間の本質を鋭くえぐっている。 軍事に関心にある人だけでなく、すべての人にオススメしたい。
和解のために 教科書、慰安婦、靖国、独島(朴 裕河)[感想]
韓国の日本研究者が、日韓の間に横たわる歴史問題について和解の道を探っているのが本書。
将来に渡る日韓関係を築くための礎となり得る一冊だ。政治的主張の左右に関係なく、一読をお薦めしたい。
グラミンフォンという奇跡 「つながり」から始まるグローバル経済の大転換 [DIPシリーズ](ニコラス サリバン)[感想]
発展途上国における携帯電話の爆発的普及の要因となった、バングラデシュの携帯電話ビジネス「グラミンフォン」に関するノンフィクション。
プロジェクトに関わった人々の情熱、そしてバングラデシュをはじめとする発展途上国の可能性のある未来を読む者に感じさせる一冊となっている。 すべての人にオススメしたい一冊だが、特にSEやプログラマなどITに多少なりとも関わりのある人が読めば、仕事についての情熱を新たにすることができるのではないかと思う。
自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」(佐藤 幹夫)[感想]
2001年4月に浅草で起きた女子短大生刺殺事件(いわゆる「浅草レッサーパンダ事件」)の取材を通して、自閉症による固有の世界を持つ人々を裁くにあたって、健常者の視点のみで裁くことが正しいのかを問いかけているのが本書。
2009年に開始される裁判員制度を考える上の一助ともなりうる本だ。
ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき(井上 健)[感想]
シンギュラリティ(特異点)を真面目に考察しているのが本書。
2045年くらいには人間を超える非生命的知性が生まれる、という強烈なヴィジョンなど、色々な意味で凄い本だった。
SF者はぜひ。
実録・アメリカ超能力部隊(ジョン・ロンスン)[感想]
今年読んだ本の中で、No.1の奇書。
ヴェトナム戦争に疲弊した軍人が考え出した妄想と称すべき「超能力者部隊」計画が、奇怪に変貌しながらも現在まで生き続け、対テロ戦争の影で行なわれている悪夢のような所業に利用されているという真実を明らかにしている。 読み進めるうち、笑い顔は強張り、遂には背筋に寒けを覚えるようになる。
アフリカにょろり旅(青山 潤)
感想を書くのを忘れていた(今度書く)。
幻のウナギを求めてアフリカに渡った、東大海洋研メンバーたちの抱腹絶倒の冒険記が本書。
最初は余裕をかましていた著者たちだが、旅も長くなるにつれ疲れ切っていく姿がリアルに描き出されていて、面白いだけではない本になっている。
フィクション
『君のためなら千回でも』[感想]
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-1)
早川書房
¥ 693
君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫 ホ 1-2)
早川書房
¥ 693
激動のアフガニスタンの歴史を背景に展開れる贖罪と許しの物語。
「感動した」「泣けた」と書くのは好きではないが、やっぱり感動してしまった一冊(正確には上下巻で二冊)。 セカチューのようなタイトルに負けることなく、手に取って貰いたい。決して後悔はしないはずだ。
最後のウィネベーゴ (奇想コレクション)(コニー・ウィリス)[感想]
コニー・ウィリスの短篇集。
表題作『最後のウィネベーゴ』が出色のデキ。犬好きならば、ぜひ読んで貰いたい一篇だ。 でも、感涙必至なので、人前では読まないこと!
移動都市 (創元SF文庫)(フィリップ・リーヴ)[感想] &
掠奪都市の黄金 (創元SF文庫 リ 1-2)(フィリップ・リーヴ)[感想]
エンジンとキャタピラを持つ都市が走り回り共食いをするという、ぶっ飛んだ世界で繰り広げられる冒険SF 『移動都市』は、SF者には言わずと知れた今年の星雲賞受賞作。
続篇である『掠奪都市の黄金』も『移動都市』に負けず劣らずの傑作なので、未読な方は合わせて読むことをオススメする次第。
虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)(伊藤 計劃)[感想]
今年の話題作。個人的には、今年読んだ小説の中では、一番の衝撃作だった。
ポスト9・11の対テロ戦争、管理社会、民間軍事会社、グローバリゼーションといった「今」を消化して、ここまで説得力のあるディストピアとして再構築した小説はなかったのではないかと思う。
『BIOMEGA』
BIOMEGA 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
BIOMEGA 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
BIOMEGA 3 (3) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
¥ 620
ヤンマガ連載の後、2年の中断を経て、今年遂に再開した話題作。
SF者はマスト読め。 弍瓶ワールドに耽溺せよ。
軍事
日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか (講談社選書メチエ 386)(小谷 賢)[感想]
今まで断片的にしか知られてこなかった日本軍のインテリジェンス活動について総合的に考察しているのが本書。
まさにエポッキメイキングな一冊で、たぶん、これからの日本軍のインテリジェンス活動研究の上で、一つのマイルストーンとして語られることになるのではないかと思う。
外注される戦争―民間軍事会社の正体(菅原 出)[感想]
民間軍事会社の実態に迫ったノンフィクション。
冷戦の終結とグローバリゼーションの拡大、そして対テロ戦争によって大きくなった、戦争の民営化という大きなうねりを知るたることが出来る一冊だ。
奇跡の船「宗谷」(桜林 美佐)[感想]
日本初の南極観測船「宗谷」は、実は旧帝国海軍の測量艦として使用されていた。 そんな「宗谷」の知られざる歴史を綴っているのが本書。
40年という長きに渡って現役だった「宗谷」の運の強さを知ることができる。 機会があれば、現在「船の科学館」にて余生を送っている「宗谷」を見に行きたいと思わせる一冊だった。
スナイパー本
今年はなぜかスナイパーに関する本を読んだ年だった(『極大射程』が映画化されたこととは関係ない)。
読んだ本は下記の通り。
どれも面白かったが、一冊だけあげるとすると、『戦場の狙撃手』が入門者でも読める平易な内容になっていて良いのではないかと思う。
戦場の狙撃手(マイク ハスキュー)
狙撃手(スナイパー)(ピーター ブルックスミス)
ミリタリー・スナイパー―見えざる敵の恐怖(マーティン ペグラー)

まで頂ければ幸いです。
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