ぽっぺん日記@karashi.org
2008-02-23(Sat) [長年日記]
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国家と人生―寛容と多元主義が世界を変える(竹村 健一/佐藤 優)
竹村健一と佐藤優の対談集。
竹村健一については、すげー失礼なのだが、これまで「過去の人」という印象を持っていた。 そんな訳で、本書も「イロモノかも」なんてことを考えながら読みはじめたのだが、非常に面白くて一気読み。 佐藤優の対談集は、今まで何冊か読んでいるが、その中でも一、二を争う面白さではないかと思う。
二人は本書で沖縄、宗教、ロシア、官僚、読書法などについて語り合っているのだが、特に興味深かったのが、右派である二人の憲法改正に関する考え方の相違。
竹村健一は、既に戦後60年以上も経ったのだから、占領軍によって押し付けられた憲法は時代に即した形で変えられるべきだという、まぁ、右派にありがちな主張をするのだが、佐藤優はそれに異を唱える。 その理由というのが一般的な「護憲派」の主張からはかけ離れていて凄い。佐藤はこう述べる。
一般に「護憲派」と呼ばれる人たちは「憲法9条を守ろう」という意識が強いですね。しかし9条もさることながら、私は憲法全体で重要なのは第1章「天皇」、つまり1条から8条で、絶対にこれを擁護することが大切だと考えているのです。護憲は、天皇制の堅持、国体の護持も含めて考えるべきで、立憲君主制を大切にすることが護憲の基本だと思います(p.258)
つまり、改憲によって天皇制が危うくなる可能性があるので絶対に認められないという、そこらへんの右派がリベラルに見えてしまう考え方なのだ。 佐藤優の他の著作を読む上で、彼のこの考え方を頭に入れておくと、また違った側面が見えてくるのではないかと思う。
その他、沖縄に反米意識はない、日本のキリスト教徒は太平洋戦争に積極的に協力した、社会党が唱えた非武装中立論は軍隊がソ連に扇動されクーデターを起こすことを阻止することが当初の目的だったなど、興味深い話が語られている。
一方で、与那国海底遺跡や某スペリチュアルな人の話など、トンデモ系の話も散見されるが、まぁ、そちらはご愛嬌。
佐藤優ファンならずとも、佐藤優に興味がある読み手であれば、楽しめる一冊だ。



まで頂ければ幸いです。
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