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ぽっぺん日記@karashi.org


2008-04-17(Thu) [長年日記]

曇のち雨

_ 新編真ク・リトル・リトル神話大系 3 (3)(A.ダーレス) 新編真ク・リトル・リトル神話大系 3 (3)(A.ダーレス)

昨日の『新編真ク・リトル・リトル神話大系 2』に引き続き、第3弾も読みましたヨ。

本書の収録作は下記の8篇。

  1. 「セイレムの怪異」(H・カットナー)
  2. 「墓地に潜む恐怖」(H・ヒールド)
  3. 「暗黒の接吻」(R・ブロック&H・カットナー)
  4. 「セベックの秘密」(R・ブロック)
  5. 「メデューサの呪い」(Z・ビショップ)
  6. 「触手」(H・カットナー)
  7. 「ハイドラ」(H・カットナー)
  8. 「幽遠の彼方に」(A・ダーレス)

前巻と比較すると、長めの作品が多い割りには強烈な印象を残すパンチの効いた作品は少なかったが、ハイドラたん初登場の「ハイドラ」とイサカ(イタカ)たん再びが再び登場する「幽遠の彼方に」はなかなか面白かった。

ク・リトル・リトル(クトゥルフ)神話作品で日本人が初登場した「暗黒の接吻」も注目作。 件の山田博士は、活躍こそしないが、日本人に対する風当たりの強かった当時にしては珍しく悪役でない点も良い。 山田博士を主人公にした神話作品なんていうのも、金田一耕助シリーズのスピンオフみたいで面白そうだ。

本書を読んで強く感じたのが、訳でずいぶん印象が変わるなということ。 収録作のうち、「墓地に潜む恐怖」と「メデューサの呪い」は『ラヴクラフト全集 別巻(上)』『ラヴクラフト全集 別巻(下)』で既読だけど *1、 大瀧啓裕訳の〈ラヴクラフト全集〉は、かなり退屈で眠気を誘うものだった一方、本書ではそれなりに読める内容になっている。 個人的には、仰々しい言い回しで古典の雰囲気を醸し出す大瀧訳より、リーダビリティの高い本書の訳の方が好みだ。

つづく、第4巻は5月刊行ということなので楽しみに待ちたい。

*1 〈ラヴクラフト全集〉ではそれぞれ「墓地の恐怖」と「メドゥサの髪」というタイトルになっている。

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