ぽっぺん日記@karashi.org
2008-06-04(Wed) [長年日記]
_ 動物についてのトリビア満載の一冊──
動物の値段―シャチが1億円!!??(白輪 剛史)
atronさんがレビューされていて非常に面白そうなので読んでみた本。確かにこれは面白い!
動物園で飼われている動物たちがどうやって入手されるかご存知だろうか。 動物商という専門の業者から買われるそうである。
そんな動物商である著者が「商品」として扱われる、様々な動物の値段から輸入方法、輸送手段、飼育方法まで解説しているのが本書。 知らないよりは知っていた方がいいが、たぶん、大部分の人の役には立たない知識が満載の一冊だ。
のっけから驚かされるのが、「百獣の王」と名高いライオンの価格がその名前に反して45万円とかなり安いこと。 その理由というのも、ライオンは交尾すればたいてい妊娠するという多産系なためで、各動物園は殖えすぎないように苦労しているそうだ。
うむむ。まったく知りませんでした。
このほか、
- ペンギンの糞はとんでもなく臭い!
- シャチは虫歯と口臭に悩まされている。特に口臭がヒドい。
- アナコンダの価格は1cmあたり500円。ただし、全長3mを超えると、1cmあたり約2000円まで跳ね上がる。
なんていう、たぶん本書でしかお目にかかれない情報が、最近話題になったパンダの年間レンタル料1億円といった話とともにバシバシ紹介されている。 トリビア好きの読み手にはたまらないに違いない。
冒頭では、個人が猛獣を飼う時の心構えが記してあるが、
万一、食い殺されても「おいしかったかい?」と言えるくらいの心構え(p.9)
が必要だそうである。 なんとも凄い覚悟が要求されるのですなぁ。
著者の夢は、キリンを見たことがないレバノンの子どもたちのために、キリンを買ってレバノン唯一の動物園に寄付することだそうだ。 素晴しい夢なのだが、その一方で、2005年に著者は「絶滅のおそれのある動植物の種の保存に関する法律違反」で逮捕され、現在公判中とも書かれていて、うーむとうなってしまった。
動物商とは清濁あわせ持った、誠に人間臭い商売と言うことができるだろうか。
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