ぽっぺん日記@karashi.org
2008-07-26(Sat) [長年日記]
_ 続刊中のコミックスを大人買いしたくなる傑作選──鎌倉ものがたり傑作選 1 胸に残る思い出編 (1) (アクションコミックス) (アクションコミックス)(西岸 良平)
独特のキャラクター表現とマンガ的に簡略化された背景で有名な西岸良平によるマンガ作品『鎌倉ものがたり』の傑作選・第1弾が本書。
- 西岸 良平
- 双葉社
- 580円
書評/ミステリ・サスペンス
作者の絵柄こそ、ちらっと見たことがあって知っていたが、作品として読むのは今回が初めて。 実は『鎌倉ものがたり』というシリーズがあるのも今回初めて知った(といっても、それまで知っている作品は映画化されて知った『三丁目の夕日(夕焼けの詩)』だけだったりするのだが)。
『鎌倉ものがたり』のシリーズについては、出版社のWebサイトに
鎌倉を舞台に繰り広げられる様々な怪事件、珍事件を小説家・一色正和が華麗なる推理によって解決するミステリーロマン。
[株式会社双葉社 | 鎌倉ものがたり傑作選 1 胸に残る思い出編(カマクラモノガタリケッサクセン ムネニノコルオモイデヘン) | ISBN:978-4-575-83511-3より引用]
と紹介されていたので、てっきり本格ミステリー作品かと思っていたのだが、実際に読んでみたら、まったく予想と違っていた。
というのも、舞台となる鎌倉は、いってみればパラレルワールドなんですな。 それも妖怪や幽霊が実際に存在しているという。
そんな訳で主人公のミステリー小説家、一色正和が遭遇する謎を秘めた事件のトリックは、はっきりいって、読者には推理不可能。 生ける屍の死 (創元推理文庫)(山口 雅也)ばりに死者が歩いたり、河童が殺人幇助をしていたりなんて分かりっこないって。
など書くと、つまらそうに聞こえるかもしれないが、読後の感想はその正反対。
非常に面白いのだ、これが。
一色の12歳年下の妻、亜紀子との仲睦まじい生活もいいし、作者特有のタッチで描かれる人間やそれ以外の登場人物たちも立っている。 そんな彼らが活躍するエピソードは、ほのぼのとどこか懐しく、心温まるものばかりだ。
正直なところ、「昔は良かった」式のノスタルジーは好きではないのだが(それゆえ、映画版『三丁目の夕日』は嫌いだ)、本作のような押し付けがましさのないノスタルジーは好ましいもののように思う。
本書には全部で10篇のエピソードが収められているが、その中でも特に気に入ったのが第八話「鎌倉のサンタクロース」だ。 一色の子供時代、クリスマスに家を訪れたサンタクロースの正体を巡るストーリーなのだが、オチが効いている。
今回は傑作選ということだが、続刊中のコミックスを大人買いしたくなった久々のマンガ作品だ。
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怖い絵(中野京子)
『消えたカラヴァッジョ』(ジョナサン・ハー)で、ちょっと西洋美術に興味が出たので読んでみた本。
いわゆる「名画」と言われる数々の絵画を、作者のプロフィールや描かれた時代背景といった角度から考察し、そこに隠された「怖い」真実を浮き彫りにしているのが本書だ。
情けないことに、取り上げられている絵のほとんどを知らなかったのだが、そんな美術オンチでも楽しめる一冊といっていいだろう。
一見、華やかなプリマ・バレリーナを描いたかに見える、ドガの『エトワール、または舞台の踊り子』の下に潜む女性蔑視の思想を、 鬼と化し我が子を屠るギリシャ・ローマ神話の神、サトゥルヌスを描いた『我が子を喰らうサトゥルヌス』から人間が人間をやめる瞬間を見続けてしまった作者ゴヤの荒れ果てた心のうちを、著者は鋭く暴いていく。
なんといっても印象に残るのが、ブリューゲルの『絞首台の上のかささぎ』だ。
のどかな風景の中、絞首台の下でにぎやかに騒ぐ村人たちの姿をユーモラスに描いている作品である。 奇妙といえば奇妙な情景なのだが、不穏に感じられる微かな空気以外に、そこに怖さはない。
しかし、著者は絵画が描かれた16世紀半ばという魔女狩りと異端審問が全盛だった時代から、それが密告社会を表現しているという解釈する。 たしかに、その角度で見直すと、ユーモラスな雰囲気が怖さに転化し、ひしひしと恐怖が募ってくる。
本書を読めば、また違った視点で絵画を見ることができるようになるだろう。 絵画鑑賞をする前の参考書としてもオススメしたい。
_ Amazonマーケットプレイス出品者検索のAutoPagerize用SITEINFOを書いた
Amazonマーケットプレイスでよくあるのが「2冊目から送料100円引き」ってな感じの出品者。
肝心の同一出品者検索の機能がAmazonにないので、どうやって探すんよ? とか思っていたらAmazonマーケットプレイス出品者検索なんているサービスがあった。
便利なサービスなのだが、検索結果がAutoPagerizeに対応していないので、AutoPagerize用のXPathをかんたんに作るためのブックマークレット AutoPagerize IDE - bits and bytesを参考にSITEINFOを書いて、アイテム - データベース: AutoPagerize - wedataに登録した。実はこれが初登録だったり。
AutoPagerizeが使えるようになると、便利さが300%増しくらいになるなぁ。
そういえば、XPathは見様見真似で書いているので、できれば良い本で勉強したいのだが、なにを読めばいいのか今イチ分からん。





まで頂ければ幸いです。
怖い絵2(中野京子)
ホアズブレスの龍追い人 (創元推理文庫 F マ 9-2)(パトリシア A.マキリップ)
告白(湊 かなえ)
テロリズムを理解する―社会心理学からのアプローチ
フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ)(R.D.ウィングフィールド)
フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)(R.D.ウィングフィールド)