ぽっぺん日記@karashi.org
2008-08-03(Sun) [長年日記]
_ 「病は気から」は欧米にはない文化であることを感じさせる一冊──本当のところ、なぜ人は病気になるのか?―身体と心の「わかりやすくない」関係(ダリアン・リーダー/デイヴィッド・コーフィールド)
ロンドン在住の精神分析家と哲学者の二人の著者が心理的な要因が身体に影響する病気について述べるとともに、心身医学の復権を論じた本である。
- 小野木明恵
- 早川書房
- 1890円
書評/健康・医学
心身医学という医療分野があることは本書で初めて知った。 それは現在主流の病気の原因を細菌やウィルスといった外的なものだけに求めるのではなく、患者本人の社会的な立場や生い立ちなどによる心理的な背景にもあるとみなす医学でである。 ストレスが様々な病気の引き金になることはほぼ常識として認知されているが、心身医学は患者の個人史にまで踏み込んでいる点が目を引く。
心身医学の発祥の地は心理学が生まれた地、ドイツである。 20世紀初頭にはアメリカに渡り発達したとのことだが、近年、ほとんど忘れられた存在になってしまった。
その最大の原因は診察時間がかかりすぎるということだろう。 患者と医師が話し合って患者の心から病気の原因を探っていくというアプローチは、現在のビジネス化し効率が求められる医療にはあいなれないものであることは、想像に難くない。 本書は英米の医療事情を焦点に絞っているが、3分診療という言葉がある通り、日本にもあてはまる話なのだ。
著者たちは、医師が患者ではなくコンピュータ・ディスプレイに向き合い、まるで工場の流れ作業のようにシステマティックに行われる現代の医療に異を唱え、患者本人と向き合う心身医学の復活を本書を通じて訴えている。
異父妹が生まれたことが見捨てられたように感じ糖尿病を患った少女。 心臓発作を起こして亡くなった夫と同日に激しい胸の痛みに襲われる女性。 母親の不吉な予言を聞いたあとに死亡した男性 ──著者たちは心と身体が複雑に絡みあった様々な事例を挙げている。 我々の文化には「病は気から」という言葉が根付いている。 そのため、著者の主張にはなるほどと頷けることが多い。
本書で残念な点は、著者たちは
心身医学とは、眼科や心臓内科というような専門分野ではなく、さまざまな分野の医師が協力する方法を示す用語にすぎない。(p.12)
と断わりつつも、あたかも病気のほとんどが心理的なものに起因しているかのように論じていることだ。
その姿勢は病気に限らない。 たとえば、左ききとなる原因を乳児期の心理的な同一化にあるとし
向かい合わせになった人と、ちょうど鏡のイメージ像を見つめるようにして同一化すると、自分の左は、相手が右利きであれば、相手の右になる。だが、相手を自分を見る地点から同一化すると、右と左はそのままに保たれる。(p.268)
と記している。ここはつい先日読んだ『左対右きき手大研究 』(八田 武志)から考えると、ちょっと信憑性が薄いと感じる。
著者たちの態度は大袈裟すぎるというのが正直な感想なのだが、「病は気から」の文化がない欧米では、これだけ大袈裟に書かないと真面目に受け取られないということなのかもしれない。
意識しない文化の違いを感じさせるという点でも興味深い一冊だった。
最後に蛇足ではあるが、本書のメインテーマとはあまり関係ない話題をひとつ。 本書によれば、
高齢者が、人生においてもっとも後悔しているものはなにかと尋ねられると、いちばん多い答えは、もっと道楽をすればよかったとか、セックスをすればよかったとか、バンジージャンプをしたち外国を旅行すればよかったとかいうものではなく、もっと歯の手入れをすればよかった、というものなのだ。(p.53)
若いうちから歯磨きをしっかりしておいた方が幸せな老後を送れそうだ。
_ 週末はMacBookの設定をして過ごした
土日はMacBookの設定をして過ごした。
普段、FreeBSDで生活していたから、MacOSXも楽勝だろうと高を括っていたのだが、やはり違うOS。 なにかと慣れるまで結構、大変だった。 とりあえず、この日記をMacBookから書けるくらいまでは設定できた。
設定その他では
- MacBook 買った後にやったことまとめ - IT戦記とコメント欄
- 本当は使いにくいMacOSX (GANAware)とトラックバック先
が非常に参考になった。 先人に感謝。
この週末にやったことを列挙しておくと、こんな感じ。
- レポジトリからdotfilesをcheckoutして、FreeBSD用に書いたMakefileをbsdmakeで走らせてインストール
- Xcodeをインストール
- MacPortsをインストールして、必要なソフトをインストール
- 電話したいのでSkypeをインストール
- わさわさしたいのでiChatでwasserを読み書きできるように
- キーボードオペレーションが楽になるらしいのでQuickSilverをインストール
- vimがないと死ぬのでCarbon Vimをインストール(Cocoa Vimは起動するとなぜかエラーを吐いて死ぬ)
- SKKがないと死ぬのでAquaSKKをインストール
- 最速Web閲覧のためにdolipoをインストール
- パスワード管理のためにKeepassXをインストール
- KeyRemap4MacBookをインストールして
- Shift-SpaceでIMEをトグル
- Ctrl-[をESCに
- システム環境設定をいじって
- Dockを隠す
- ExposeとSpacesを有効化
- ファンクションキーを標準に
- フルキーボードアクセスを「すべてのコントロール」に変更(tabでボタンも選択できるようになる)
- トラックパッドをいじって
- ドラッグを有効化
- 2本指クリックを有効化
- 偶発的なトラックパッドへの入力を無視を有効化
まだ(手をつけていない|分からない)のが次の点
- ウィンドを最前面に固定
- CarbonとCocoaの違い
- Insertキーがないので、Shift-Insertでvimやvimperatorのコマンドラインに貼り付けできない
- vimperatorのコマンドラインへの入力が時々、二重になってしまう(AquaSKKが原因?)
- VMware Fusionの導入
まぁ、色々と戸惑うことも多いのだが、最初からsvnどころかsvkまでインストールされているのには驚いた。 PerlもRubyもPythonもインスール済みだから、すぐ開発できるじゃん。
_ 次期MacBookが出るという噂が……
どう考えてもアップルの新製品が登場間近 : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
otsuneさんに不吉な予言をされてしまったが、それが当たるような感じ。
poppen予言が当たる可能性が
[poppen予言が当たる可能性が http://www.gizmodo.jp/2... - Wassr [お気軽メッセージングハブ・ワッサー]より引用]
別にいい! 欲しくなったら、そっちも買うから!



まで頂ければ幸いです。
叛逆としての科学―本を語り、文化を読む22章(フリーマン・ダイソン)
ゲバルト時代 SINCE1966-1973 あるヘタレ過激派活動家の青春(中野正夫)