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ぽっぺん日記@karashi.org


2008-08-16(Sat) [長年日記]

_ 数学で犯罪を解決する(キース・デブリン/ゲーリー・ローデン) 数学で犯罪を解決する(キース・デブリン/ゲーリー・ローデン)

数学者がFBI捜査官の兄と協力して犯罪を解決するという米ドラマ『NUMB3RS』の解説本が本書。 『NUMB3RS』に関する知識は要求されないので、未見の人でも安心だ。

地理的プロファイリングから筆を起こし、データマイニング、画像、ゲーム理論と、犯罪捜査で活躍する様々な数学を紹介している。正直なところ、登場する数式の数々は「???」な感じではあるのだが、興味深く読めた一冊だ。 同時に、数学的素養がある人はもっと面白く読めるんだろうなぁ、と自分の能力のなさを残念に思ってしまった一冊でもある。

SPAMフィルタでベイズ推論に普段からお世話になって人も多いと思うが、ベイズ推論を解説する章では世界中の米軍施設に導入されたテロのリスク評価をするソフトウェアのエピソードが紹介されている。 そのソフトウェアは911前に、テスト段階でペンタゴンへのテロ攻撃の可能性を示唆したとのことだが、「いささか例外的な結果を出しがちだった」とバグ扱いされてしまった。 その結果はといえば、ご存知の通り。

mixiをはじめとするSNSにある人物相関図を自動生成するソフトウェアに類するものがテロ組織の相関関係を洗い出すことに使われていたり、 同じくSNSで引き合いに出される「6次の隔たり」の元ネタになったスタンレー・ミルグラムのスモールワールド現象の実験結果が、実は50通の手紙を出して最終的に届いたのが3通だったという事実や 911以後に導入された旅客機への搭乗客をスクリーニングシステム、CAPPSがMITの学生2人によって破られたという逸話、 我々が個人特定手段として認識している指紋への疑念が示されていたりと、楽しめること間違いなしの記述がてんこ盛りである。

ちなみに、国防省が開発しているという

いくつものエージェントが相互に通信しあい、それぞれが個別の小作業を実施するようになっている(p.52)

というソフトウェア・エージェントが「Plaggerぽくね?」と思ってしまった。*1

確率や統計に関する話題も豊富に含まれているので『運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術』(ジェフリー S.ローゼンタール)と併読すると、さらに楽しめるのではないかと思う。

巻末には、日本版オリジナルのボーナストラックとして訳者である山形浩生による関連書籍ガイドが付けられていてお得だ(『運は数学にまかせなさい』も紹介されています)。

それにしても『NUMB3RS』面白そうだなぁ。 日本でもDVD化しないだろうか。

*1 UNIXぽくね、でもいいかな。

_ DCカードの会員誌「GRAN」がまあまあ面白い件

GRAN

DCカードの会員誌「GRAN」を購読しているのだが、いつも届いても妻が読むだけでオレはスルーしていた。

今日なんとなく読んでみたら、広告が1/4を占めているし、「金持ち向け」という誌面づくりには鼻白むところもあるのだが、書評欄や女優へのインタビューなどもあって、まあまあ面白く読める内容だった。

料金分の価値があるかといえば微妙ではあるが、まぁ、読み物が好き人にはいいのかもしれない。

ただ、読者アンケート兼プレゼントのハガキに80円切手を貼らなきゃいけないっていうのはどうかと思う。 今時「Software Design」だって、「WEB+DB PRESS」だって、アンケートのハガキは着払いだよ。

「GRAN」を読む上流階級な人は、80円切手くらい気にしないってことなのかもしれないけど。

_ 夏休み第5日目

特に用事もなかったので、午前中、運動がてら歩いて買い物に行った。 どうも田舎暮らしだと車に頼りきりになってしまっていかんね。

午後は浴槽の下の掃除をしたり。 手が届かない場所にカビが生えていそうなので、一度、業者に掃除をして貰った方がいいかもなー。

夕方には『クリスマスのフロスト』と『極道めし』第3巻を読了して、『サーバ/インフラを支える技術』を読み始める。

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