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ぽっぺん日記@karashi.org


2008-10-06(Mon) [長年日記]

_ 読めば落語が聴きたくなること必定の一冊──赤めだか(立川 談春) 赤めだか(立川 談春)

これはスゴイ本。

競艇選手になることを夢見ていた高校生。 しかし、身長が規定よりも高すぎ、その夢は挫折する。 次になりたい職業として選んだのが、なんと噺家。 しかも師匠としたのは、落語界の異端の人、立川談志である。 高校を中退し、談志の元に弟子入りするが、その日々は師匠の不条理な言い付けに翻弄されるものだった──。

本書は落語家、立川談春による半生記である。 落語家になることを決意した高校生の頃から筆を起こし、31歳で真打ちに昇進するまでが鮮やかに描かれている。

無知を嗤われるのを承知で告白しておくと、落語についてはほとんど知識がない。 落語は、他に聴くものがない時にぽっどきゃすてぃんぐ落語を聴くくらいなものだし、落語家についても、前座→二つ目→真打ちと昇進するくらいなことしか知らない。

そのため、立川談春の名を聞いたのも本書が初めてなことはもちろん、なぜ立川談志が異端の人であり、立川談志とその師匠である五代目柳家小さんとの間にあった確執についても全然知らなかった。

本書の優れた点は、三つある。

まず、落語について無知であっても突き放さず、きちんと読ませる内容になっている点である。

落語界について本文と調和させる形で説明し、談志がなぜ小さん師匠から破門され、寄席を持たない、いわば「一匹狼」として生きているかについても書いている。 本書を読めば、それらの事情に通じることのできる「教育的」な内容なのだ(もちろん、門外漢の感想なので的外れかも知れないが)。

次に、立川談志という人の魅力を余すことなく伝えている点である。

はっきり言って、談志を師匠として仕えることは大変なことである。 言い付けられる用事の数々は理不尽そのものだ。 金を遣わずシャワーを直せ、大量にある写真の白枠を全部カットしろ、家の塀を歩く野良猫を空気銃で撃て、なんていうのは序の口。 タクシーの中で運転手の迷惑も考えず怒鳴られながら落語をやり、談志の機嫌を損ねて一年間に渡り魚河岸で働くことを命じられる。

なぜ、そこまでして談志に仕え続けるのか。 著者は次のように書く。

弟子は皆、談志(イエモト)に恋焦がれている。断言してかまわないだろう。何故なら損得だけで付き合うには談志はあまりに毀誉褒貶が激しすぎる。離れた方が身のためと、実は誰もが一度は考える悪女のような人だが、それでも忘れきれない、思いきれない魅力がある。(p.127)

談志が著者に呟いた言葉も印象的だ。

「あのなあ、師匠なんてものは、誉めてやるぐらいしか弟子にしてやれることはないのかもしれない、と思うことがあるんだ」(p.69)

著者はこの言葉を自分が弟子になる身になって実感するのである。

そして、なんといっても本書の最も優れた点は、クライマックスとして自分の真打ち昇進試験という枠を据えながら、そこに描く絵を子さんと談志の和解としていることである。 自伝でありながら師匠を書く──これが師匠への愛でなくてなにが愛なのだろうか。読みながら思わず目頭が熱くなってしまった。

読めば落語が聴きたくなること必定の傑作である。 強くオススメしたい一冊だ。

_ 事故の件で保険会社から電話がきた

こちらの保険会社と相手の保険会社の双方から。

結果的には0対100で、全てあちら側の保険で修理・代車等にかかる費用を負担して貰えるとのこと。

まぁ、信号待ちの衝突なので当たり前といえば、当たり前なのだが、安心した(保険の等級を下げられたらかなわない)。

昨日、病院に行った費用はどうするかなー。 3000円くらいだったので、

診断書を書いて貰う費用 > 保険が適用される費用

って感じになるのではないかと思うのだが。

一回代理店に訊いてみるか。

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